雨催(あまもよい) │ ヨルシカに魅せられた20代

n-bunaさんが綴ることばが好きです。 逃亡/夜行/春泥棒/思想犯/ブレーメン/負け…

雨催(あまもよい) │ ヨルシカに魅せられた20代

n-bunaさんが綴ることばが好きです。 逃亡/夜行/春泥棒/思想犯/ブレーメン/負け犬にアンコールはいらない

最近の記事

前世の記憶、百日紅が舞う中で浸った余韻。 │ ヨルシカ 後書きの"あとがき" Vol.2

-------------------------- ※本記事は、ヨルシカ LIVE 2023 「前世」の演出・朗読に関する内容を含みます。 -------------------------- 2023年1月25日。 冬の大阪城に、満開の百日紅の花が舞ったあの景色を、私は後生忘れないと思います。 それは現実の冬に対する季節外れの花でもあり、 物語の中の狂い咲きの桜のメタファーでもありました。 こんな素敵な「おしらせ」がやってきた2024年のこのタイミングで、 ずっと心

    • ヨルシカが描く死生観と時間軸、「ことば」のちから │ 後書きの”あとがき” Vol.1

      しばしば作品に描かれる「”生”と”死”の対比、そして独特な「時間の移ろい」に対するヨルシカのことばと表現について、私なりの解釈を、2つの映像作品に触れて書いていきたいと思います。 「雲と幽霊」「ブレーメン」 いずれも、登場人物が歩く場面が描かれた映像とともに楽しまれている作品です。 『雲と幽霊』では、"幽霊になった僕"が画面右から左へ。 移りゆく懐かしみのある景色の中を歩いていく映像が続きます。 薄れゆく記憶の中を逆行するように左へ左へと流れていき、最終的には忘れられ

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