見出し画像

【ゲームレビュー・評価 ネタバレ無し】デビュー作でありながらそのグラフィックと世界観で話題になった「Atomic Heart」

科学がめちゃめちゃ発展して仕事のほとんどをロボットが行うようになったパラレルワールドのソ連を舞台に、その裏に隠された陰謀や真実を暴くアクションRPGの本作。
Mundfishのデビュー作でありながらそのグラフィックや世界観、そしてエッチなロボットが話題となり注目を集めました。自分もPVに出てくるロボットたちのしなやか且つ人間臭さを感じるモーションに惹かれて購入し、クリアしたので実際どんなゲームなのか紹介していきたいと思います!(ストーリーについては楽しみが削がれてしまうとあれなので、割愛します)

美しく整いながらも歪さや狂気を感じる世界

オープニングの街並み

まずはPVを見た人のほとんどが惹かれるであろうグラフィックや世界観について。
空中に浮かぶ都市、自然と建物が調和し色鮮やかな街並み、幸せそうに過ごす人々、まさしくユートピア!そんな中にロボットたちは溶け込んでいるのですが、その顔がネタっぽくありつつもどこか気味が悪い。いくら人間と区別をつけるためとはいえ、古い人形のおもちゃのような目や口、そしてちょびヒゲ…決して怖くはないのですが、どことなく不気味さを感じざるを得ません。

女性型ロボット
ちょびヒゲ

また事件の起きた施設内は荒れ果てた姿で薄暗く、いろんな形で人が死に、一部では技術の進歩によって会話のできる死体も存在する。そんな一般市民が住んでいる場所とは正反対のディストピアのような景色が広がっています。
こういったところどころに感じる歪さ、狂気が世界の真実への興味を駆り立てます。

人っぽさもロボっぽさもある敵との戦闘

戦闘の基本はヒット&アウェイで「Dying Light」や「BioShock」に近いと思います。敵の攻撃後の硬直を狙ったり、スキルを使って足止めをしたり、一筋縄ではいきません。
さらに敵は全体的にアクロバティックな動きが多く、少し距離をとってもすぐ間合いを詰めてきます。中でも人型ロボットはすごくて、回し蹴りや助走からのドロップキックなどなど多彩な動きで翻弄してくれます。この動きがロボットなのにすごく人間っぽくしなやかなので思わず見惚れてしまうほどです。

ドロップキックするちょびヒゲ

こういった戦闘はどう攻略していこうかと試行錯誤するのが楽しみで、色んな武器を試し、スキルを強化することでしょう。その点に関してこのゲームは武器やスキルの作成・強化をやり直すことができ、素材もすべて返ってくるので気軽に様々な戦闘スタイルを試すことができる!これどんな性能だろう、この敵に効くのかな?などサクッと試せるのはいいですよね。
ちなみに自分は最初ズヴェズドーチカにハマりましたが、スノーボールの回転突撃の火力が楽しすぎて乗り換えましたw

注意点

個人的には大丈夫なのですが、ちょっとあれかなと思った点が2つほど。

1つ目は戦闘について。
プレイヤー側の戦闘スピードが少しもっさりしているのに対し、敵は多数且つ素早く畳み掛けてきます。この辺りが理不尽さを感じなくもないです。
あとネタバレ的に深くは書きませんが、もう少しボス戦が楽しいと良かったかなぁ。

2つ目は探索要素。
色々なところにアイテムを拾える箱や机があるのですが、漁るのにちょっと時間がかかるのと判定が微妙なことが多くて少し煩わしいかな。弾薬や素材、回復アイテムは敵の死体からも回収できるので、あまり美味しさが無いし、武器の設計図を集め終わったら箱や机はある程度無視していいかと思います。
本当に細かいところですが、ご参考程度に。

まとめ

要約すると
・きれいなグラフィックと敵のモーション
・不気味な感じが興味をそそる世界観
・多彩な戦闘スタイルと試行錯誤しやすいシステム
以上がおすすめポイントとなります!
Mundfishのデビュー作ですが、バグらしいバグも少なく、かなりよくできていて面白いです!
現在はPC(steam),XBOX(ゲームパス対象)のみですが、今年(2023年)の4月13日にはPS版も販売される予定です!日本語吹き替えも準備してるみたいです!
「BioShock」系のゲームが好きな方はもちろん、考察が好き!ディストピアが好き!という方々にもぜひプレイしていただきたいです!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?