マガジンのカバー画像

短編小説

20
夢から着想を得ることが多いです。
運営しているクリエイター

#子供

現代的おままごと(クレヨンしんちゃんにあらず)・超短文

これは実際に下の子が話してくれた学校でのおままごと(?)なのだが、だいぶ低学年の頃の話だし、時効かなと思って出してみる。 (名前などは偽名です。短いです) ◇ 登場人物  かずと:おじいちゃん  なつみ:おかさあん  くるみちゃん:おねえさん  りょうくん:あかちゃん  えっちゃん:世界に一匹しかいない大阪弁でしゃべるねこ おかあさんとおねえさん、おじいちゃんがちゃぶ台を囲んでいる。 あかちゃんがベビー椅子にすわっている。 ねこが止まり木みたいな所に座って見下ろしている

こども裁判(短編小説)

裁判長:しいなちゃん 原告人:ぷうくん 被告人:マモ 弁護人:サキ 検察官:じょうた 第一回法廷 事の始まりはこうだった。 さるやま公園でぷう君がゲームの新しいソフトを落としたのだ。 それをマモが拾ってポケットに入れ、家に持って帰ってしまった。 かなりまずい出来事だった。 次の日、学校で裁判が開かれた。 この裁判は親も教師も他の子も知らない状態で休み時間に行われた。 秘密にしたわけではなく、単純にだれも興味をもたなかった。 裁判はなかなか先に進まなかった。 原告