秘密機械(ナンセンス・短編)
休憩室で女子が三人、二人は食べ終わったカップ麺をほったらかしで肩を寄せ合ってうわさ話をしている。一人は椅子に深く背中を預けて、携帯を見ながらそれを聞いていた。
「本山くんの秘密機械の話を知ってる?」
「知らない」
休憩室のガラス張りのドアから見える扉を目でさした。
「本山くんの、命から十五番目ぐらいに大事にしてる秘密機械があるんだけど」
「けっこう順位低いね」
「すごいことが起きて、時空が反転しちゃうんだって!」
顔が近い。
「そんなことが起きちゃったら大変じゃん」