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短編小説

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夢から着想を得ることが多いです。
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#一駅ぶんのおどろき

オレンジ色のひまわり(短編小説)

これはわたしのママの話です。 私のママはいつもちょっとだけ狂っている。 *  *  * ピアノのお稽古からの帰り道、手をつないでのんびり歩いていると母が突然立ち止まった。 「大変!」 「ママどした?」 「ルリもう八歳だよ?」 「それがどうした」 ルリアは母の子供っぽい仕草に対してたまに大人みたいな口をきいた。 さっきまでご機嫌で鼻歌を歌っていたのに、母はルリアの手を離すと頬を両手で押さえた。 「八歳ってことは、もうあと一年で九歳になっちゃう、そしたらすぐ十歳!」 「

こども裁判(短編小説)

裁判長:しいなちゃん 原告人:ぷうくん 被告人:マモ 弁護人:サキ 検察官:じょうた 第一回法廷 事の始まりはこうだった。 さるやま公園でぷう君がゲームの新しいソフトを落としたのだ。 それをマモが拾ってポケットに入れ、家に持って帰ってしまった。 かなりまずい出来事だった。 次の日、学校で裁判が開かれた。 この裁判は親も教師も他の子も知らない状態で休み時間に行われた。 秘密にしたわけではなく、単純にだれも興味をもたなかった。 裁判はなかなか先に進まなかった。 原告