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雨宮桜花作品集

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Noteにある作品まとめ。新旧いろいろ、企画参加作品も含みます。
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記事一覧

スーパースピードアグレッション!

 狙う的はあの舐め腐ったクソ女の乗艦、真っ白な大型フリゲート。生きてるうちに一発ブチかま…

雨宮桜花
6か月前
9

天使の蝶

 空に響く旋律。白く灼けた街の骸。  天使殺しは稲妻を走らせるように、左右へ折れながら駆…

雨宮桜花
6か月前
23

Existence

 命尽きるまで天使が途切れることなく詠う旋律の意味を、正確に知る者は誰もいない。  ただ…

雨宮桜花
11か月前
9

ソドムの城郭、或いは微睡む人形

 それなりに長い間、城郭の稼業に親しんだ依莉も、瑠花のことは詳しく知らない。  代わりに…

雨宮桜花
1年前
24

祝祭と冬の終焉り

 最後に寝間着を着て眠ったのは、いつだったろうか。フランツィスカ・ヴィンターは、粗末なチ…

雨宮桜花
2年前
11

夏の合間に

 どうしてこうなったのか、そんな自問をせざるを得ない。ホテルや旅館ではなく、コテージを借…

雨宮桜花
3年前
4

名前のない罪

 吸い込まれてしまいそうな青い空だったことを、セレーネは覚えている。その日、幼いセレーネは、寄宿舎の一隅でしゃがみこんでいた。  腰まで伸ばした、白に近い銀の髪と、滑らかな肌、ラピスラズリを思わせる濃い瑠璃の瞳。儚さを感じるほどに華奢だった少女の制服は、見る影もなく泥で汚れている。何も勝手に泥遊びをしたから、そうなったのではない。寄宿舎に忘れ物を取りに行っていた彼女を見かけるなり、ある生徒達の一団が侮蔑の言葉と土塊を投げつけてきたのだった。  その生徒達は皆、黒い髪と金色の瞳

フェイス・マスカレード

 薄ら白い花明かりで満たされた、真夜中の公園をわたしは歩く。ときおり、白い花びらと涼やか…

雨宮桜花
3年前
13

ブロークンアロー

 姉妹は眠りに就くべきだと、カレアは思った。救済は人間の虚妄だとしても、眠りだけは確かに…

雨宮桜花
3年前
20

満月

 通学鞄は捨ててしまった。  私に帰る場所はなかった。いや、そんなものは鞄と一緒に捨てて…

雨宮桜花
3年前