見出し画像

プレゼン大会の優勝者特典で描かれたマンガがハイクオリティすぎて度肝を抜かれた件

2022年某日、この世界の中心(stand.FM)で催されていたイベントをあなたは覚えているだろうか。

その名も「もり氏ラジオ救済企画!もり氏ラジオプレゼン大会」!

マンガライター・もり氏さんがMCを務める「マンガライターもり氏の好きなマンガを誰かと語りたいラジオ」内で行われたイベントだ。

もり氏さん曰く、

「正直長く続けていると段々自分のラジオのどこが良いところなのかよく分からなくなってきた」

「もり氏ラジオフリーク(であると信じたい)方々にご登壇いただき、もり氏ラジオのこういうところが良いんですよね〜的な話をしていただくイベント回を開催するしかない」

ということらしく(noteより引用)、当日は8名のプレゼンターによる愛と情熱のもり氏ラジオプレゼンがさまざまな切り口から披露されていった。

そんな大盛り上がりのプレゼン大会には、優勝者のために豪華景品が用意されている。


そのうちのひとつが、マンガライター・イラスト・漫画作成と幅広い活躍を見せているクリエイターのササオアムさんによるイベントのコミカライズだ。

アムさんは母熊(主婦)のため、クリエイター活動はもちろんのこと幼熊(おさなぐま)を育てるための母熊業もおろそかにすることはできない。

そんな「精神と時の部屋にでも入らんとやっとれんが?」ともいえる多忙な日々を過ごすアムさんが、イベントをマンガ化するだと…?

どれだけ徳の高いラジオなんだ!


12月某日、プレゼン大会優勝特典のマンガが満を持して公開された。

14ページの超ボリュームで綴られた本作からは、イベントレポートの枠にとどまらない“イベントをコミカライズする意味”を考え抜いたアムさんのクリエイター魂がびしばし伝わってくる!

みどころは、2度楽しめるストーリー構成だ。

マンガを読むだけでもイベントの盛り上がりはありありと感じられる。

しかし、当日のアーカイブを聴いてから改めて読み直すと、作中に散りばめられた小ネタたちの多さに驚かされた。

プレゼンターの登場順も当時のままではなく、ストーリーが盛り上がるように変更するという細やかな工夫が施されている。

リアルタイムで現場に立ちあった人がマンガを読めば、その日の楽しさを何倍にも感じることができる…そんな工夫の数々が詰まったこの作品は、まさにイベントの優勝賞品としてふさわしい。

おそらく、この構成を練るにあたり何度もアーカイブを反芻したはずだ。

アムさんが「精神と時の部屋」に入室した回数は数えきれないだろう。

そこには、優勝者をはじめとするプレゼンターや参加者の皆さん、そしてMCのもり氏さんへの深いリスペクトが間違いなく、在る。アルのだ!

3時間を超えるイベントを見事にコミカライズしたアムさん入魂の1作。

そして、ひとりの母熊にこれほどまでのパワーを発揮させる「もり氏ラジオ」。
2022年が終わるまでにぜひその目に、耳に、焼きつけていただきたい。


この記事が参加している募集

マンガ感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?