九月の白い花

桃色の息を吐きながら
鏡を磨けば
澄んだ鏡の中から
季節が静かにうまれる
硝子戸の前でまっている
九月の白い花
雲のような安楽椅子にすわって
無邪気さを撒き散らす
それ 。
季節はうまれた
夏の果ては、ふと空を仰ぐ

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