肉いろの月が七つ

肉いろの月が七つ
唄を歌う夜更け
私達人でなしの祈り
神様は池の水に泳がせる
細胞に刻まれた月の唄
緑の闇の奥で、かさこそと
散らばっていく
翼も嘴もない鳥の笑い声
肉いろの月が一番遠くて近い場所で
それを聴いて
鍵盤を叩く
苦い遊び
肉いろの月が七つ、口をあけて歌う

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?