軍手探し 2話【いくら?】
自家用車を走らせながら、いつも通りの帰路に就く…。
いつもの道だが、知らない道を通っているかのような感覚で
周りがぼやけているような感覚。
あれ?今、信号青だったか?
バックミラーを見るとやっぱり、青。
運転していなような、何とも言えない感覚が俺を襲っていた。
「こんな偶然あるんだな…」
助手席に無造作に置かれた千円札を見て言う。
なんだか怖くなって、触らずに放置していた。
なんだか、変なところで運を使ってしまったなと
後から後悔がやってきた。
「ま、日ごろの行いが良い