イスが好きなはなし
お久しぶりです、マツザキです。3日坊主もいいところでずいぶんとご無沙汰なnote、久々に書いてみます。
わたしには夢があります。ピアノ2台を並べたレッスン室をつくること。そしてその部屋にパントンチェアを2脚(できれば赤と黒、あらスタンダールみたい)を置くこと。自室にはボールチェアを置くことです。
そう、わたしはイスが大好きなのです。「イスが好き」というと、多くの人には見てはいけないものを見たような顔をされますが、名作椅子と呼ばれるイスたちには、そこに置くだけで、ある空間を瞬く間に芸術に変化させる力がある、とわたしは信じています。
なぜこんなにイスが好きになったのか?ことの発端は学部の時のゼミ発表でした。その回のテーマは「12音技法とその時代の他の芸術の共通点」で、わたしはその頃よく知りもしなかった建築や絵画などいろんなものを図書館で必死に調べていました。その時、オットー・ヴァーグナーという建築家の存在と、彼がウィーンの初期の名作椅子たちを作っていたことを知ったのです。
瞬く間にイスに惹かれてしまったわたしは、それから名作椅子のカタログを借りるなど、ちょこちょこイスを調べることが趣味のひとつになりました。
それから、いろんなところでイスを見るのがわたしの習慣のひとつになり、時々街で名作椅子を見かけると大興奮しています(変態?)。
ここからはいままで見てきたイスたちをどどんと載せていきますよ〜。
あくまでも、わたしはイスが好きなだけの一般人なので、詳しいことはわかりません。これからご覧いただくのは、わたしが個人的にこの形良いなあ、美しいなあと思ったイスたちのコレクションです。ではじっくりご覧あれ。
まずは、わたしにとって初めて行った椅子の展覧会、ウィーンのMAK(オーストリア応用美術館)で行われていた展覧会から。
みてくださいこの絶景!こんなにたくさんの美しい椅子たちがあるなんて!
写真OKの展覧会だったので、バシバシ撮らせていただきました。
どうですか。わたしはこうやって写真を見返しているだけでもワクワクが止まりません。
ちなみに、最後に載せたイスは前日に行ったシューベルト最期の家にもあって、ここで感動の再会を果たしたわけです。
こうして存分に椅子を堪能して帰途に着きました。
お土産には分厚いイスのカタログを買ってほくほくしながら帰りました。
ところで、もちろん椅子の展覧会は日本でもやっています。かれこれ4年くらい前になりますが、銀座の無印良品でオットー・ヴァーグナーの椅子を見かけた時は飛び上がりましたね。あの展示は良かったな〜。ほとんど人もいなかったし。
そして、昨年、大きな椅子の展覧会に行くことができました。武蔵野美術大学で行われていた「みんなの椅子ームサビのデザインⅦ」では、それこそ昔の椅子から最近作られた椅子まで、たくさんの椅子たちに囲まれて、ここもまた天国別館か?と思いました。
そしてこの展覧会の一番の特徴は、実際に触って座れること!
このご時世ですから手袋着用の義務はありましたが、憧れの椅子たちに実際に座れるなんて、夢のような時間でした。
それではここからは「みんなの椅子ームサビのデザインⅦ」で出逢った椅子たちです。じっくりご堪能あれ。
どうですか、この美しい椅子たち。やっぱり、椅子はいいものだと実感することができました。
日々お世話になっているイスたち。普段は気に留めもしないと思いますが、この記事を見たあなたはぜひ、街中にぽつぽつと置いてあるイスたちを、ちょっとゆっくりながめてみてください。もしかしたら、日常にも名作椅子が潜んでいるかもしれません。
最後に、余談ですがいま流行りのアニメ化もされた某漫画、わたしは読んだことないのですが、この間書店でふと見たら名作椅子が!各巻の表紙に!!載っているではありませんか!!!
我を忘れて大人買いしそうになりました。
危ない危ない。それでは!
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