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ゆらゆらの夏

ゆらゆらと揺れ動く空気
立ち上がる熱

電車に乗って街に向かえば
夏という文字が私の視界に入ってきては
暑そうだったり、涼しそうな色と柄で
アピールしてくる

広告たちがどれだけ清涼感を出そうとも
外を歩いてきた私には、白々しく思える
思い切って暑そうにしてもらった方が解釈が合う

どうしたって
どこを見ても夏ばかりで
どうにも窮屈だ

やっと駅に辿り着き電車に乗り込めても
湿度が高いせいか、うまく息ができない
人の吐く息も熱くて、息苦しい
夏は、窮屈だ

私の思う夏は、どこへいったのか
朝から晩まで、近所の友達とかけっこができる
屋根のない学校のプールで、じゃぶじゃぶと水の中を動き回る
私の思う夏はこういうものであり
毎日毎日お天気アプリが熱中症注意と通知を送るような
屋外での活動を制限しなくてはいけないような
夜通しクーラーをつけなければ命を奪われかねないような、これは
夏ではない
地獄だ

クーラーの効きすぎないカフェを選んで、友人に熱く語った

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