会社員になった君へ#29 信頼

社内人になりほぼ1年。もうすぐ後輩も入ってきます。今回のテーマは信頼です。特に「上司(管理職)からの信頼」について書きます。

人として好きなタイプの人が上司であれば、それは素晴らしくラッキー。人として嫌いなタイプの上司であれば、それはストレス!そんな上司と、うまくやっていけるのでしょうか。

上司との関係で、一つ大切な要素は、上司にどれくらい信頼されていているか?です。これは好き嫌いや、相性とは別。「あなたの仕事への信頼」です。

この「信頼」が低いと、一々口を出され、チェックされ、任されず、そして貴方もさらに嫌になるという悪循環です。

逆に、相性にかかわらず、上司があなたの仕事を信頼していると、口は出されず、叱られず、仕事を任せられ、自分の自由や権限が広がってゆきます。

では、どうしたら、その信頼を築けるでしょうか。この頑張り所を意外と間違いがちです。

何しろ、結果を出す、成績を上げる、何でも一人で判断し処理し片付ける。そして自分のミスは何としても自分で始末する。実はこっちではありません。

結果を出すために、同僚、上司に助けを求め、周りとコミュニケーションをとる。ミスや漏れがないか、心配事を自分から聞きにいく。判断に悩んだら、自分から相談する。ミスはすぐに報告し、解決策を話し合う。上司が心配しているであろう案件の進捗をこまめに共有する。「こうします!」と決めつけないで「こうしたいと思うのですが、よろしいでしょうか」と言ってみる。前に指摘された失敗を繰り返さない。もし同じ失敗をしてしまったら、きちんと言葉に出して「先日指摘を受けて、注意していたのですが、またやってしまいました」と指摘された事を覚えている事を伝える。

上司の顔色伺う訳でもなく、ごまをする訳でもありません。あなたから働きかけて、上司の仕事上の役割を全うしてもらうのです。

こうすることで、経験が少ないながらも、あなたが色々な事を気にかけ、色々考えて、一生懸命仕事に取り組んでいる事が、上司に明確に伝わります。

それが伝わると、上司は安心します(上司は、あなたが自分と同じ「こっち側」だとわかるのです)。その安心が信頼になり、信頼が関係性を向上させます。

仕事上の信頼とは、ミスをしないことでも、高い成績をあげ続けることでもありません。ミスがあっても、適切に処理できること。組織の一員として動いて成果を上げること。部下として上司にその役割を全うさせることです。

誰かから信頼され、仕事を任せなれるようになると、会社はもっと楽しい場所になると思います。

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