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アクリジョンでアクリルスミ入れだぜ

アクリル塗料で墨入をするヤーツ!!
最近知ったので試してみた。

そもそもなんでアクリル?

■エナメル塗料はプラを犯す

スミ入れ…については今さら説明をするまでもないけど、無塗装のプラにエナメル塗料でスミ入れをすると、エナメル溶剤がプラを侵食して、経年で割れちゃう恐れがあるんだよね。
「だからプラを侵さないアクリル塗料でスミ入れをしようよ!」という理屈。

■ラッカーの上からのエナメルは大丈夫

これはミニッツのボディを塗ったやつだけど、ラッカー(ガイアカラー)の上からタミヤのエナメルでスミを入れてある。ドアとかボンネットのラインがそれ。
作ってからもう随分立つけど全然問題なし(ガンプラみたいに関節がないからかもだけど)。

ラッカーの塗膜がエナメル溶剤の侵食を防いでくれる


そのままだとアクリルスミ入れは難しい

■伸びを良くしないといけないとかなんとか

アクリル塗料はビン出しそのままだと伸びが悪くて…エアブラシ塗装するときくらい溶剤で薄めても、エナメルよろしく「溝にツーッ」とはならんのですよね。
ネット界隈だと、この伸びを良くするための色んな「混ぜもの」のヒントが転がってるわけですよ。

■大事なのは界面活性剤と弱アルカリ?

僕は物理や化学に疎いのだけど、「伸びを良くする→塗料の粘度を落とす」には界面活性剤が良いのだとか。弱アルカリの性質は拭き取りやすさにも貢献してくれるらしいですな。
マジックリンだとかワイドハイターだとか、色んな家庭用洗剤がネットでは例に挙げられていましたが、僕はマイペット(弱アルカリ)を使ってみました。
塗料は色んな理由があって、アクリジョンでチャレンジ!

今回はこのコンビで挑むぜ

エナメルみたいにはならなかった

■伸びは良くなったけど

というわけでやってみた結論。
スミはしっかり入りました!!

実験台はアーティファクトのスタークジェガンさん

希釈配分は、「塗料:水:マイペット」=「1:1:3」くらい。(目分量)表面張力がだいぶ落ちて、玉にならずスッと流れる感じで塗れました。
希釈するとだいぶ液量が増えるので、ガンダムアーティファクトくらいの小型モデルならアクリジョンは小指の爪くらいあれば十分すぎました。

ただ、ラッカーの上からエナメルを流すみたいな毛細管現象のツーッていう感覚はあまりなかったかなぁ。
アーティファクトは表面がシボ加工っぽくなってる箇所があるからそのせいなのか、あるいは単に希釈配分が悪いのか、そこはまだわからない。

■感覚としてはフィルタリングやウォッシングに近い

結局のところ、溝にスミを流すというよりは、筆でバシャバシャ塗料をぶっかけて後から拭き取っていく、という感じで仕上げました。
そういう意味ではクレオスの「フィルタリキッド」やシタデルの「シェイド」に近い使い方だったかもしれない。

水で濡らした綿棒で簡単に拭き取れるのは便利

感じた「いいところ」と「悪いところ」

■いいところは手軽さとコスパの良さ

言わずもがなアクリル塗料は水性なので、匂いが少ないのと、手についても石鹸や洗剤で簡単に落とせること。プラに塗ったあとも乾燥前なら水で落とせます。
あとはマジックリンにしろマイペットにしろ、ボトル一本が2、300円で買えちゃうので、普通の溶剤に比べたら圧倒的にコスパがいいよね。

■デメリットは希釈の面倒臭さ?

まだ回数をこなしたわけじゃないのでなんとも言えないけど、ざっと薄めて使えるエナメルよりも希釈率がシビアな印象を受けました。
とはいえ、上記したようにコスパはとてもいいので、何度でもチャレンジできるのはいいかもね。
それこそ今は希釈済みのスミ入れ塗料も売ってるから、それに慣れてるとやっぱり面倒くさいかも…

■選択肢の多さはメリットにもデメリットにも

またアクリル塗料は各社からタミヤアクリル、水性ホビーカラー、アクリジョン、シタデルやファレホなど数多く出ている上、薄める溶剤も各社それぞれの溶剤、水道水などの選択肢があるので、ベストな組み合わせを見つけるのはめちゃくちゃ大変かも。
タミヤもガイアも、エナメルはそれぞれ溶剤がほぼ指定されているので「これ使っときゃ問題ないな」という安心感があるからね。

今後やってみようと思うこと

まずは無塗装プラに対して、ラッカー塗装して平滑になった塗膜に対してどんな感じでスミが入っていくか試してみたいね。
ボトルで買ったマイペットは、まだアホほど残っているのでこのまま使うとして、やはり模索すべきは希釈率。
アクリジョンにはブラックライトで光る蛍光カラーもあるので、それでスミ入れも試してみたいね。

読んでくださってありがとうございました!


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