トヨタ産業技術記念館が大変よかった話
1週間ほど前に名古屋に旅行した際にに訪問した、「トヨタ産業技術記念館」が大変よろしくて楽しめましたよ、という話。
一言でいうと、「紡績機械から始まったトヨタの歴史を学べる施設」。
僕もこの施設を見学するまで知らなかったのだけれど、トヨタの歴史は自動車じゃなくて、紡績機械、つまり繊維を糸として作る機械から始まったんですね。
なので、チケットを買って入館すると、上の写真のようななんとも形容しがたいデカ装置がババーンとお迎えしてくれます。
説明を読んでも「フーン( ˘ω˘)」としかならないんですけど、展示を順番に見てくとコレがトンデモナイ発明だってことがあとからわかりました。
前半の紡績機械のフロアは、ワンフロアぶち抜きで上の写真みたいな鉄の塊がゴロンゴロン鎮座してます。
初めは綿花から水力で回して糸にしていくだけの紡績機が、コンピュータ制御で緻密な柄まで再現できるクソデカ織機に進化していく1世紀あまりの道を、このエリアだけで網羅できます。写真では伝わりにくいんだけど、マジで凄い。
何よりすげーなと思ったのは、解説の職員さんがあっちこっちにいるんですよ。展示で何か引っかかったこととかを質問すると、たちどころに教えてくれる。
さらには「実は…コレだけじゃないんです、次のやつもご説明しますね♪」とばかりに、ツアーガイドをやってくれるんです。こんなオレ一人のためにでも(!)これが大変に分かりやすい上に面白い。一部の機械は実際に動かして実演もしてくれたりするので、目からウロコ、口からため息が溢れっぱなしになります。
自分で解説を読みながら順路を辿るより、この回り方のほうが理解度がダンチだと思います。ぶっちゃけこのエリアだけでもめちゃくちゃ楽しい。
後半は僕らの知ってるクルマのトヨタ。
初の国産乗用車AA型を完成させるまでの、当時の開発の苦労が随所に感じられます。
クルマそのものの博物館というわけではないので展示車両のバラエティは少なめ。
でも、「体感できるプロジェクトX」みたいな感じで、技術者の根性とか、創業者の熱意みたいなのがひしひしと伝わってきて、ヘソマガリな僕はちょっとトヨタ好きではなかったんだけど、これを見てトヨタ好きになりました。
なお展示エリアの終盤には、実際に工場で稼働してるプレスマシンや組み立てコンベアの展示もあったりして、ボタンを押すとクソデカマシンがゴゴーって動くので楽しいです。
目玉になるようなインパクトある展示物はないから、派手じゃないし好き嫌いはあるかもしれないけど、俺はとても好き。また足を運んで、もっと時間をかけてじっくりと回りたい。
ちなみに展示を見てカッコよさ再発見したセリカとレクサスLFAは速攻でプラモをポチりました。許してほしい。
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