あまっか流 女声の上達方法

初めまして、あまっかと申します。女声を出している者です。今回はタイトルにもあるように、『あまっか流 女声の上達方法』ということでご紹介いたします。あくまで自己流として個人的見解を述べさせていただくため、参考程度でお読みください。

ちなみに私の女声は、男の声と女の声を自然に切り替えて会話をするスタイルになります。あまっか流の会話術。(追記 Twitterアカウントを削除したため、サンプルボイスも削除された始末。おいおい)

【マインド編】楽しみながら女声を出そう

女声を出す上で一番のポイントは『自分が楽しめるかどうか』にあります。

これは女声に限らず、創作活動全般でも言えることです。他人の評価や意見がどうであれ、自分の技量がどうであれ、最終的な意思決定は自分にありますから、気持ちの持ちようで幾らでもモチベーションが変わります。

もしも他人の作品に何かしらの不満があり、嫉妬や落胆のような感情が生まれるのであれば、他人の作品を見ないように遮断しましょう。

また、女声は他の娯楽と比べて、需要が少なく、実用性に欠けるため、モチベーションの維持は難しいです。とにかく自分が楽しめるように立ち回りましょう。

そうすると、勝手に上手くなります。

女声の手法にこだわりすぎない

女声を始めたばかりの方が陥りやすいのは、女声の手法や練習法ばかりに気を取られてしまうことです。確かに手法や練習法を調べるのは良いことですが、基礎固めにこだわりすぎたために挫折していった人間は少なくありません。志していた目標の声があるならば尚更苦しめられたことでしょう。

先ほども書いたように、女声の最重要ポイントは楽しむことです。学んだ手法を駆使して、自分自身を楽しませてあげてください。

誰のために女声を出す?

女声を出すために、何かしらの目的や理由が生まれることでしょう。

・(男性が)女性声優の声を出せるようになりたい。
・女声で男を釣りたい。
・バ美肉したい。
・自分の理想像と会話したい。
・女になりたい。

目的を持つことは良いことですが、目的によって自分の首を絞めることのないように心がけましょう。取り分けて苦痛を伴うのは『他人を伴う目的』です。女性声優の声を男性が出すのは物理的に困難であり、女声で男を釣るのも困難です。声がいつまで経っても似てこないとか、女声がすぐにバレてしまうとか。

仮に達成したとしても、「だから何なんだ」と自分が考えてしまっては元も子もありません。

逆に自分自身のための目的であるならば、女声が上達しやすいです。自分の理想像と会話をしたいと思えば、会話をするために努力を惜しまないでしょうし、女になりたい願望が強いならば、男の要素を取り除くことに躊躇いはないでしょう。

つまりは、自分のために女声を出す目的や理由があるかが重要です。

【手法編】どうやって練習したらいい?

方法は簡単、喋るだけです。「んなアホな!」と思うかもしれませんが、だいたいは喋るだけです。ここで目安として、あまっかの女声が安定するのに約2年ほどかかっています。(地声アプローチ、車内で女声の会話をしていた場合)

少なくとも1週間で声質が変わることはありません。それなりの月日を費やし、じわりじわりと声質が変わっていくため、「気付いたら女声が出ていた……」なんてことになります。

具体的にどうしたらいいの?

女声の手法や練習方法を探してみてください。オススメはふぇありすさんの動画、『誰でも可愛くなれる💛 ガチ両声類講座【入門編】』でしょうか。https://www.youtube.com/watch?v=fVr3p_rvYFk

大半のことはこの動画で学べるかと思います。抑えるポイントは以下の通りです。

・両声類 = 男声と女声の両方を出せる人
・地声アプローチは、自然な声を出しやすいが、モチベ維持が難しい。
・裏声アプローチは、声で遊ぶ楽しさを感じやすい。
・どちらのアプローチも終着点は同じため、モチベ維持が大事。ふぇありすさん曰く、「裏声アプローチのほうがモチベーションは続く」と語る。

○裏声を使いこなす。
・口角を上げて裏声を出す。
・『あめんぼの歌』で練習してみる。1日3回(?)https://twitter.com/fairyschan/status/996742931036831745
○換声点(かんせいてん)=裏声と地声の境界。これをなくす。
・「喘ぐ」練習が効果的。
・裏声と地声を混ぜる感覚で声を出す。
○音色を女性らしい響きに近づける。
・口の上の方に力を入れる。声帯を丸くするイメージ。
・好みの声の人やキャラを真似して復唱(シャドーイング)
・目標の声を設定して練習しよう。
○練習は必ず録音!!
・普段自分が聞いている声とマイクを通した声は異なる。
・成長の記録となり、モチベ向上につながる。
○他人に聴かせ、客観的な意見を聞いて取り入れる。

他にはメラニー法、ボイストレーニングなどで調べるといいかと思います。

私の場合は、地声アプローチを活用して女声を鍛えてきました。目指すべき女声はなく、誰かに聴かせるつもりもなかったため、声質については深く考えていませんでしたね。

さらに、男性の低音域を練習しています。他は上に書いたマインドの通りでもあり、動画の通りです。

声質だけでは足りないんだなぁ!

実は女声を出すにあたっては声質の他に、声の表現を鍛えなければなりません。つまりは声を使うための演技力です。これがなければ、声質が完璧でも違和感が生まれてしまうのです。声質と表現の両方を鍛えることで、女声は上達していきます。個人的にここが大きな落とし穴と考えていて、皆が皆、声質ばかりに気を取られている印象を受けます。

では、演技力を磨くにはどうしたらいいか。それは、『自分の声を聴くこと』です。

自分の声を聴いて、学べ。

女声は最終的に自分の声が資本なのですから、自分の声を聴いて学ぶのが手っ取り早い成長につながります。このしゃべり方が好きだとか、ここで地声に戻ってしまっているとか。録音ファイルを聞き返すことで、声の特性を理解することができます。私の場合は音声素材を切り抜いて、パソコンでいつでも聴けるようにしてあります。こうすると、いつしか自分の声が嫌いではなくなりますから。

他にも、声優の演技を聴いて学ぶ方法がありますが、最終的には自分に見合った手法や練習方法を実践すればいいのです。

女声の注意点

女声をするにあたっての注意点を何点か説明します。

まず、地声が『確実に』高くなります。「地声は高くならないよ!」と主張する方をお見受けしますが、その方はおそらく、素の声かつ低音域を常日頃からケアをしているか、女声としての技量が足りていないかのどちらかです。

女声をするにあたっては都合の良いことでしょうが、現実では都合の悪いことが起こります。スーパーなどで「ポイントカードはありますか?」と言われたときに、咄嗟に出る声が高くて不思議がられることが起こります。これはまだ序の口で、女声に理解のある方ならいいですが、女声の概念を知らない親や友人からはどん引きされる可能性があります。そのため、素の声をいたわり、声域を広げることや声を切り替えることを意識してください。時と場合を選び、適切な状況下で女声を使ってください。

傍から見れば女声はアブノーマルですから。

あとは、声を無理に変えようとして喉を痛めることがありますから、過度な練習は禁物です。声を出すのが疲れたと思ったら休んでください。素の声でも喋る続けることには限界がありますし、喉の構造上、女声では素の声よりも限界が早いことを念頭に置いてください。

女声を出す場所

後半に書いてしまいましたが、女声が安全かつ快適に出せる環境がなければいけません。自分の部屋で出せるなら問題ありませんが、全員がそんな優遇された環境下に身を置いているわけではありません。かく言う私も。

私の場合は夜更かしをして風呂場で喋るというスタンスを取っています。またはドライブをしながら喋る。(女声を始めた頃は車内で喘いでいたのですが、余裕で外に丸聞こえだったために抑えるようになりました)

または大きな出費になりますが、カラオケでマイクを使わずに声を出したり、ビジネスホテルでは迷惑になるということで、ファッションホテルを利用するのも手段のひとつです。(ファッションホテルであっても完全に防音が施されているわけではないので注意が必要です)

さいごに

今回は『あまっか流 女声の上達方法』ということで、女声をするにあたって抑えておきたいポイントを書き留めました。次回はあまり見受けられない『あまっか流 女声の表現方法』について書いていきたいと思います。

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