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2023年をふり返る

年末年始の雰囲気はいつも愛しい。お正月は特にすてきである。一年をふり返ることも大切だ。次なる365日の目標を定めることもまた意義深い。何より、ただゆっくり過ごす数日は貴重だ。

2023年は、たくさんの映画を観た。たまたま鑑賞が重なったに過ぎないのか、あるいは今後もこのペースが続くのか。少なくとも毎週末映画館に通う生活においては、深い呼吸ができていた。

一方、本はあまり読まなかった。こちらは「たまたま少なかった年」といえるようにしたい。本を読む暮らしと読まない暮らしとでは、日頃の脳内がずいぶん異なり、前者が心地よいから。

それから、毎月エッセイを書いた。特に後半は自ら課した締切と文字数を守ることだけが目的になっていたようだが、この訓練によって、数年ぶりに文章を書く習慣を取り戻すことができた。

そして暮れにはソーシャルメディアから距離を置いた。人との繋がりをつくったり続けたりすることが難しくなりそうという懸念はあるが、自分にとっては、今のところ最良の決断といえる。

それでも、#サッカーの手描きアニメ は投稿し続けたい。これも今年に入って始めた活動であるが、今までになくたくさんの反応をいただけた。結局数字でしか満たされない何かがある。

YouTubeの編集ディレクターとしては、ひとつの仕事が終わり、新しい仕事が始まった。自分のYouTubeの方はあまり活発に動かせなかったが、「君のつくった歌」を形に残せてよかった。

ザ・スクロースは、シングル「ラジオ」を発表した。もう曲をつくってから随分経ってしまった3rdアルバムをいい加減配信したかったが、ほとんど作業を進めることすらできなかった。

目まぐるしく発展するAIの最新情報を追いかける一年でもあった。成果として動画生成AIを使用したミュージックビデオを長時間かけてつくっていたが、途中で疲れてやめてしまった。

あとはいつもと同じで、カレーをつくったりコーヒーを淹れたりウイスキーを飲んだりレコードをかけたりラジオを聴いたり散歩をしたり日記を書いたり日記を書かなかったりしていた。

こと自分の生活について激しい変化はなかったが、いろんな面が少しずつ進んだ。多くはないけれど、新しい出会いもあった。好きなものはまた増えて混ざって入れ替わってふくらんで覗いた。

もうひとつ寝るとお正月である。箏曲「春の海」が楽しみだ。来年のことは来年考えよう。だけど明日のことだけ少し考えておこう。寿司を食い日本酒を飲む。それではみなさま、よいお年を。

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