推しの香水を作った話

　こんばんは。
かき氷はいちごが好きだけれど、たまにレモンも恋しくなります。

　段々と春の息吹を感じながらもまだ少し肌寒い中いかがお過ごしでしょうか。
　私はというと。この間夜に散歩をした時、息を整えるために一度マスクを下ろすと外の色々な香りが入り込んできました。
　コロナ禍、外出時にはマスクを必ず着用していて忘れてしまいますが、私達は今までこれだけの香りの情報を取り入れて来たんだなあと感じて少し寂しかったです。空気の流れと共に、どこかの家の料理のだしの匂い・風呂場から香る石鹸の香り・庭に植った木の香り・空気の澄んだ香りなど。この1年間で忘れてしまっていた情報を取り戻したような感覚。マスクは私たちが得られる情報を、ウイルスと同様にシャットアウトしていたのだなと改めて感じました。

　さてそんな前置きをして、今回はタイトル通り「香水を作った」話をしていきたいと思います。

　今回香水を作っていただいたのは神戸市中央区、JR・阪神元町駅からすぐの『Dance』さんです。対面カウンセリングをしていただいたのですが、お店の方はとても暖かく、緊張する私から「推しに関する情報」をたくさん聞き出し香水を作って下さいました。
この場をお借りして今一度感謝申し上げます。ありがとうございました！

　対面カウンセリングの流れとしては、初めにカウンセリングシートに概要(年齢、血液型、職業、好きな季節・音楽・ファッション・香りなど)を記入したのち、大まかなイメージの香りをA〜Eのうちから選択。イメージ画像や詳細な情報を伝えて香水を作っていただき、オプションで選択したジュエルを香水瓶に入れて完成です。

※ここからは一オタクの感想ですので文章に乱れがあります、またキャラクターの名前なども出ますのでご注意下さい。


　結果としてなのですが
最高でした。推しがおる…確実にここにおる。解釈一致のあまり大爆死。
　私の推しはギャンブラーアイドルなのですが、他アイドルの多くが現役高校生の中齢21歳。ユニットリーダーでありながら、メンバーからお金を巻き上げすぐにパチスロに行く。気前はいいが横暴。パリピ、豪快なパフォーマンス。とんでもないアイドル。(私はそれら含めて推しています、ディスりではありません、怒らないで下さい)それらを見事に再現した香水でした。
　サンプルをいただき、最初に嗅いだ匂いでパリピで明るくステージに立つアイドルの推しが目の前に現れ…倒れた！！！(心の中で)

　大まかにトップ・ミドル・ラストの香りの要素やイメージ表現などを説明していただきましたが、パーティチューンな音楽が特徴のユニットだというところから明るくフレッシュなグリーン系統の香り→大人な印象を得られるような甘さも感じられる香りへの変化を持つ香水だそうです。本当は一言一句そのまま書きたいのですが、記憶力が弱すぎて大まかにしか覚えていません。ボイスレコーダーを仕込むべきでした(もちろん許可を得て)。


　中でも私が一番ぐっと来た点。
　詳細を伝える際に、香りのイメージの話をさせていただいたのですが「他の人よりも歳上というのもあって、少し大人な香りがする…」という漠然とした要望をしたのですが、それが見事にラストに進むにつれてふんわりと香る甘さと色気に反映されていて感動しました。
　香水を作るにあたって、自分で「少し甘い匂いがする…絶対に、、」という予想をしていた私としては「うっわなんだこの甘さは？！？！ここはどこか？！遊郭なんか？！誘惑されてんのか？！？！」というのが正直な感想です。褒め言葉です。

　そしてカウンセリング中、私の名前ではなく推しの名前での説明がとても胸に来ました。
例: 「こちら〇〇(私の本名)さんの香水です」ではなく「こちら天城さんの香水です」「では次、天城燐音さん」
　わかりますか？リア恋から現れる錯覚(ではない)。(もしやもう結婚してる？私の苗字って天城？えーーーまあそうだよな、同じ香水使うくらいだし？？)
　頭がお花畑ですね。ですがこういうものです。

　そしてこちらの画像が完成品です。ジュエルはカーネリアンとシトリンを6:4で入れていただきました。まさに推し。推しの本体。
　同時に香りの要素を書いたシートもいただきました。シリアルナンバーでもう一度同じものを作成していただくことも可能です。再販確定の香水って勝ちじゃないですか？香り振りまきまくれますよね。　

　以前、他店にて香水を購入した時にも思ったのですが、やはり香水はつけてなんぼでして。
紙につけるのと肌につけるのとでは天と地の差があります。
　店を後にし、実際に香水をつけると先程までは感じられなかった甘さと爽やかさがぐわっと私を襲い「推しに包まれている。。ここはどこ？」と迷子になるほど鮮明な香りが私を包み込みました。本当にしばらくドキドキしていました。人は本当にいい匂いに包まれると動悸が止まらなくなるのですね。危ないな。

　ということで、今回はDanceさんにオリジナルフレグランスを作成していただきました。本当に満足のいく香水が完成して、とても幸せです。楽しい遊びを見つけてしまったオタクです。
　もしも推しの香水、はたまた自分のオリジナルフレグランスを作成するか悩んでいる方がいらっしゃるなら私は作るべきだと勧めたい！香りという記憶は思い出に、人物に結びつくと私は考えていますので、きっと最高の体験になると思います。
　長いレポートを読んでいただきありがとうございました。おそらく私はまた購入するでしょう。
　最後に一言。
推しがいるなら香水を得よ。まじで飛ぶから。