【エッセイ】小学校の窓越しに見える夕陽がとても綺麗だった

・小学校の窓越しに見える夕陽がとても綺麗だった。
ハリケーンが現れる度に外国では名前が付くように、毎日の夕日にも名前を付けていきたい。
勿論今日の、小学校の窓越しに見た夕陽の名前は、「三年二組九番」という名前だ。
それにしても、黒板消しクリーナーの音はもう二度と聴くことは無いのだろうか。
もし聴くとしたらサンプリングを施した音楽やテレビやネット越しだろう。
そうではなく、生黒板消しクリーナーの音を聴きたいと望む。
生チョークの粉が舞う所、生黒板消しパンパン叩きをしている所、生「いまうるさくてなんて言ったかわかんなかったよ(笑)」を聴きたい。
聴いて、郷愁に浸り、心をくすぐられ、そのまま「旅立ちの日に」をみんなで歌って、泣きながら準優勝し、悔しさを汗と共に分かち合って、白いご飯を食べて爆睡したい。
その為には黒板消しクリーナーが必要だ。黒板消しクリーナーの重荷は凄い。しかし黒板消しクリーナーが欲しい。
だが、その為には、同時に、黒板とチョークも必要になってくる。
メルカリ辺りで「初心者向け黒板セット」でも売ってないかしら。
「お手製合唱コンクールキット」も売ってれば尚良い。

・自分が死んだらカップヌードルの謎肉として使って欲しい。
謎肉の正体は天羽まりなだった！って騒ぎ立てられるのを想像すると泣いて嬉しい。
死後の自分が世の中に何か影響を与えられたらなと思った。
死後表現。
「遺書」と習字で書いた封筒の中に入っている紙には文章は一文字も書かれておらず、上下逆さにする事で、怒ってる顔と笑ってる顔に見える、そんな騙し絵だけが描かれている遺書。
オリンピックのピクトグラム的な感じの評価のされ方はワンチャン無いだろうか。
或いは、封筒の中の紙に、ダイイングメッセージのような感じで血で「犯人は腫瘍」って書いてたらワンチャン、ウケないだろうか。
生前寡黙で孤独に仕事をしていた人の、死後部屋の掃除で発見されたエロ本に超絶技巧の落書きが全ページ描かれていた、なんてのは、なかなかサマにならないだろうか。

・みんなの早押しクイズにハマっている。
友達が凄い強くて、大体50対0で負ける。
偏った知識しかわからない。
いままでで一番正解出来て嬉しかったのは、問題文が「好き好き大好き」の時点で当てられた「舞城王太郎」だ。
一番自分が正解出来て悲しかったのは、「チュートリアル徳井の持っている個人事務所の名前は？」に対する「チューリップ」だ。そんなの覚えてなくて良い。

・笑顔咲く君とつながってたい。
笑顔は咲いて、涙は枯れる。そして何度も何度も育つ。育ち続ける。
そして咲き誇る笑顔は、きっと君を美しくする。
花咲か爺さんが撒く灰で強制的に花を咲かせるな。
感情が溢れ、千切れ、また生まれる事に、養われている生命力は笑顔をまた一つ力強くする。
何度も何度も繰り返す事に、笑顔をまた一つ力強くする。