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詩集

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2023年1月の記事一覧

【詩】寄りかからず

瞳に寄りかかったラブソングを書くよ 瞳に映る君 綺麗な瞳を閉じる君の横顔 朝起きたらまだ瞳が夢の中な君の横顔 そんなラブソングを君に聴かせたら 瞳を整形済みな私への当て付けなのと 強く怒った 心に寄りかかったラブソングを書くよ 心の中がきらめいて 心の底から君が好き 破裂した僕の心を君の心で埋めてほしい そんなラブソングを聴かせたら いつも何もしてくれないじゃん そんなに好きならご飯奢ってよ デートの計画たまにはちゃんと立てろよって 強く怒った 寄りかからず 寄りかか

【詩】ホームレスと僕の声

何故か家にホームレスが居る 僕の部屋で座ってぼーっとしている 話しかけたらなんか言ってるけど 言葉が聞き取れない わるいなんかわるいね 空にはおでんフェスが開催されていて 大根 はんぺん 油揚げ 部屋ではホームレスフェスが始まりそうで 汚い言葉をワシにぶつけろと言ってきた! 言えない ホームレスに汚い言葉 なんて言えない ごめんなさい はやく言えとか言わないで そんな君が怖くて仕方ない 言えない ホームレスは丁寧に扱う おでんほどぞんざいに扱えない ホームレスは王様みたい

【詩】人のビニール傘を取ったのは俺だ

コンビニ帰りの雨 どうしようもない俺に糞糞糞糞って名前を付ける事にした 人のビニール傘を手に取り糞糞糞糞は雨を避けた 水滴に映る 辺りの景色は せっかくだけど 眼が悪くて何もわからない そんな水滴から 何かを見ようなんて センチメンタルな事をしようとしたのは この俺 糞糞糞糞 世界は溶けて 君と廻るよ 全てがありがとうの 言葉の粒になる やがて何もかもが 一つになっても 僕はあの時の糞糞糞糞を思い出すんだ 僕はあの日の糞糞糞糞のまま ここに居るのかな 糞糞糞糞が載ってる僕の