選べない環境で人格が形成されるって話をしてみたい
最初から口が悪くなりますが、時間があればお付き合いくださいね。
『こいつ、頭大丈夫…?』
そういう部類の、今まで出会ったこと無い人が前の職場には3人居ました。
1人は次期トップ、あと2人はかなり古株の男女それぞれの社員。
そいつ等に共通してる点はただ一つ。
実家が金持ちで、甘やかされて良い年になってしまったこと。
ここで1つ注釈を付けておきますが、お金持ちが皆、性根が腐ってるなんてことは毛頭思っておりません。
本当に苦労をしていらっしゃる方々もたくさん見てきました、親御さんが『かわいい子には旅をさせろ』よろしく、勉強をするために他所へあえて修行に出して、研鑽を積むんでから古巣へ戻すということが世間への体裁でもあり、子供本人の為でもあるときちんとした親御さんならご存知なので。
しかし、そうではないパターンの親子だとただひたすら甘やかして人の気持ちもわからず、反省もせず、他者への叱責ばかりするというとんでもない輩になるのは至極当然な流れです。
自分のことだけ棚に上げて人のミスはこき下ろす、
『無くなる前に言ってね』と言われてる事さえ守れず無くなった時にしか言わず他の人が大目玉をくう、
自分の気分で怒ったり優しかったり、他人がどう感じるのかを全く配慮しない。
自分を冷静に俯瞰しなくても自信満々で生きていられるあの人達は何なんだろうとずっと思っていました。
そこで結論付いたのは
親からの無条件の愛
だったんだろうなと思います。
間違ったことを直さずとも、誰かがやっておいてくれる。
謝らなくても『まあまあ、こんなこともあるわよね。』と笑って許される。
親の機嫌で横っ面を張られたり、頭を殴られたり、暴言を吐かれたり、そういったことがない。
それだけで、こんなに強気に生きられるのだなと客観的に分析していました。
昨日Netflixで長澤まさみ主演『mother』を見ました。
親の小間使にされて、人との触れ合いもまともにできず、意味嫌われて育った少年。
母親はそのときの感情のみで生きているので男を見つければ手当たり次第寝る始末。
母親も根本は寂しくて、息子も母に見捨てられたらという恐怖で縛られているので共依存の典型的パターンですね。
私も数年前の母と二人で暮らしていたときはこういう気持ちだったかもと、少し重なる部分もありました。
ただ彼はまだ未成年。あまりに出来ることが限られて背負わなくてよい苦労を背負いすぎた故の悲劇。
周りの大人が介在できない、
家族という名の呪縛を描いていました。
一方、対極なのがまたもやNetflixの
韓国ドラマ『梨泰院クラス』のグンウォン。
曲がったことが大嫌い、真っ直ぐセロイ少年の人生をぶち壊した金持ちのボンボンです。
グンウォンがいじめをしているところをクラスメイト誰も助けず、教師も黙認。
転校してきた初日にぶん殴ってしまい、グンウォンパパに
土下座して詫びたら許してやる
と言われますが悪いことしたのはお前の息子なのにするか!とセロイ少年。退学処分になってしまいます。
セロイ少年のパパはそのグンウォンのパパの会社で働いてる身でして、
社長の息子を社員が殴ったとなれば、セロイ少年のパパもクビになってしまい、セロイ少年は自分を責めるわけです。
自分の軽率な行いでパパごめん
だけども真っ直ぐなセロイ少年のパパ、言うことがさすが
こんな誇らしい息子を持てて幸せだ
と息子を褒め称えます。
何て素敵な家族なのだ…と思っていたらグンウォンがセロイ少年のをひき逃げし、
グンウォンパパはそれを他の人間を身代わりにし、グンウォンはお咎め無しです。
そこでセロイ少年はぶちギレてグンウォンをぼこぼこにし、3年の実刑をくらいます。
グンウォンが
ぼくにはパパが付いてるから、逆らえないんだぞ~!!!
という子なのかと言えばそうでもなく、一応良心の呵責もあり何度も
僕が悪いから謝るよ
と打診はするのですが、パパがグンウォンを厳しく諌める、時には手も出すのです。
この世は強いものが勝つんだぞ。お前もそれを分からなければならない。
そう育てばやはりグンウォンも歪になってしまうのだろうな、という風に思いました。
motherの息子もグンウォンも、どちらも親がとても好きなんです。
だからこそ、親が求めることに報いたいと思いやることが社会的には裏目に出てしまったり煙たがられたりするんですよね。
そして2人とも
このままじゃいけない
とも思っているんです。やっぱり悪いなとか、嫌だなとか、だけどそうしないと自分が保てなかったり、評価して貰えないからやるしかない。彼らも辛いんですね。
そして決定的にどちらの2人にも欠けていた存在があります。
それは
本音を吐き出させてくれて、包み込んでくれる存在
です。
素直に気持ちを吐露出来て、たまには泣けたり、抱き締めてくれたり、そういった存在が居たら間違った方向へ行く前に軌道修正が出来たのかもしれないなと思います。
冒頭に書いた3人ですが、他の従業員は諦めていて意見を交わすだけアホ臭いとうっちゃっていたんですが
わたしはセロイくんよろしく、曲がってることや理不尽が腑に落ちないので事あるごと、
徹底的に論破してしましたね…。
『自分の言ったことを他者にばかり強要しといて、言った本人が出来てなくて誰がそれであんたに付いていくの?他人に強要する前に、まずはそれをお前が体現してから他人に文句言ったらどう?
話はまずそれからにして。』
周りはピッキーンと凍りついていた気がします。
お陰でそいつらから下らない戯言など言われずに快適に過ごしていましたとさ(笑)
小さいうちに全うな躾を受けれないと残念な
年だけ食った子供
になってしまいます。
人から忠告して貰えるうちが花です。
みんな頑張りましょう!
次回への布石↑
個性があって素晴らしい、自分で誉められない人が日本人には数多くいます。それとと同時に自分の不快な気持ちも閉じ込めてしまう傾向も多く感じます。 私があなたの肯定感を高めるお手伝い、心の声を発掘するお手伝いをしたいと思います!!