エムの話

私はホラー映画が苦手だ。
本当に苦手である。
そのため、ホラー映画が好きな人間はドMさえ思っている。

ジェットコースターも苦手である。
いわゆる高所恐怖症というやつだ。
そのため、ジェットコースターが好きな人間もドMだと思っている。

この区分けにより、私の友人の半分くらいはドMになってしまう。
なんでドMに囲まれないといけないのか。
私が一体何をしたのだろうか。

しかし、そのような環境に晒され続けた私にも、時々自分がMなのでは、感じることがある。
朱に交われば赤くなるのである。

それは、強炭酸の飲み物を飲んでいるときである。
飲んでると喉が痛くなるのだが、あれを求めて飲んでる気がしてならない。
私の高校に三ツ矢サイダーの500缶があり、練習後によく飲んでいた。
しかし、私は炭酸にあまり強くなく、最後まで飲みきることが出来ずに友人にあげてしまうのである。
そんな時に、私は自分はいったい何をしているのだろうかという気持ちになるのだ。
100円払って、喉を痛めて何になるのだろうか。
そのことに気づいてから、私は微炭酸にややハマった。

他には、サウナと水風呂の往復なども挙げられる。
つまり世の中はドMな人間に満ちている。
というよりも、生きていくうえでそのようなムーブメントは必要なのだろう。

そう思い私は今放映中のitを見てきた。
やはり、ホラー映画は二度と見たくない。
2時間だと思ったら3時間だったし……。
これから見に行く人は気をつけて欲しい。
分かり合えないものもある。
またひとつ成長することが出来た。

最後に少し真面目な話をしたい。
最初の方で、高所恐怖症という言葉を使ったと思う。
この言葉がなければ(あってもかもしれないが)、その症状に当てはまる人は、ただの臆病者だと思われていただろう。
アスペやADHDという言葉が、有名になり今まで虐げられていた人の見る目も変わりつつある。
中には、免罪符のように使う人間もいるのは考えものではあるが。
つまり、今は言語化されていないだけで、わがままな人や怒りやすい人も、そういう個性のようなものと言語化されてしまえば、見る目は変わるかもしれない。
ヒステリーのように悪口のように使われる可能性もあることは否定できないが。

私がいいことは、
私のこの虚無な労働意欲も個性であるので認めて欲しい
ということだ。

しょうがないよね個性だし……。

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