見出し画像

「2人組を作ってください」が怖い

学校に行くとよく先生が言う、
「2人組を作ってください」とか、
「グループ(班)に分かれてください」という言葉が昔から怖かった。

理由は簡単。
私が余るから。
例えクラスの人数が偶数だとしても、
「先生、私たちは3人でやりたいでーす」
と言われ、先生も悪気は無いのだろうが皆の前で
「誰かあまちゃを入れてあげなさい」と言う。
誰も返事をしない、静まり返った教室。
私はただ黙って、下を向いていた。

小学生の頃は「はないちもんめ」をすると
「あの子が欲しい」に最後まで選ばれずに1人残される。

私の心は死んでいた。
遊びに参加させられることで、私の心は蝕まれていった。

誰にも必要とされない。要らない子。

言わずもがなスクールカーストは最底辺だったので、休み時間は1人で隅で本を読むか、うつ伏せで寝てやり過ごした。

私が唯一得意だった絵は、廊下に全員分掲示されると私の絵だけに水がぶちまけられていた。
登校すると上履きに画鋲なんてド定番なことも何度もあった。

幼稚園の頃からリーダー格の女子に目をつけられやすかったので、反抗もしない大人しかった私は格好の餌食だったのだと思う。

大人になった今でも、複数人と遊ぶことはあまり得意ではない。1対1で会う方が好き。

誰かの顔色を伺いながらでは無く、私が話をしてみたいと思う人が、私にも(恐らく)同じ気持ちで時間を割いて会って話してくれる。
その時間がわたしにとってはかけがえの無い大切な時間なのです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?