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おしんのしんは辛抱の「しん」や

こんにちは、あめです。

実家に戻ると、高確率で「おしん」を見る。もう40年以上前の作品だが、当時は一世風靡した朝ドラだ。親もよっぽど気に入っているようで、NHKアーカイブを利用して、何度も視聴している。タイトルはそんな「おしん」で個人的に最も心に強く残っているフレーズだ。

東北地方の小作出身のおしんは、貧しさがゆえに僅か6歳で奉公先に出される。しかし、奉公先のあまりの厳しさに、職場から逃走したおしんは、山の中で脱走兵の男性に出会う。彼と生活する中で、おしんは与謝野晶子の『君死にたもうことなかれ』を朗読したり、童謡を歌ったり、文字の読み書きを学んだりして、生まれて初めて「教育」の片りんに触れる。貧しさがゆえに教育システムから取りこぼされた彼女にとって、まさにEye-opening (目を見開くような) 瞬間の連続だったのだろう。
幼少期・おしんは泣きそうな目をしているシーンばかり(実際に涙を流していることも多い)なのだが、兵隊さんと過ごした日々の中では、目が明らかに輝いている。見るたびに、学ぶ楽しさを知った人の顔だ、と思う。
彼は最終的には悲しい最期を迎えるのだが、おしんのその後に大きな影響を与えた人物として、「おしん」ファンには熱い支持を受けている。

今年は、私にとっても辛抱が多い1年になる可能性が高い。もちろん、おしんよりはいろいろな面で好条件だが、それでも厳しい環境なのは同じだ。その時、お守りのように思い出す。「おしんのしんは辛抱のしんや」。私の名前に「しん」という文字は入っていないけれど。

辛抱はつらいものだし、ネガティブなイメージが世間的のもある言葉だ。しかし、同時に必要なものでもある。新しい環境に慣れるとき、何かを始めるとき、多少の「辛抱」は不可欠だ。

今年のテーマは「辛抱」。それでいこう。



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