【散文】 オリオンの透ける朝焼けに

 これで最後にする。
 結果を残せなければ、僕の文章は自己満足に過ぎない。
 ほら何も変わらなかった。何も終わらなかった。
 どんな理屈をつけようと、やめたらお前の負けなのだ。

 敗者に言葉など許されない。
 それでも、ただ一人に届いてほしいと願ってしまい、
 この文章を、この場所に捧ぐ。
 だらしのない現在地を、露呈する。

 僕は未だ、何も分かっていないようだ。
 どこにも進めていないようだ。
 だから、この重さに、さらに深く潜る。


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