ハチミツとクローバー

こんばんは。今日も雨でしたね。家にいる時間が長いものですから、映画鑑賞が捗ります。今日は、それについて書いていこうと思います。

今日見た作品は、ハチミツとクローバーです。ハチクロ。かなり昔のものですが、友人が最近見たと言っていたので、私も見たくなってしまいました。

この原作漫画を読んでいたのは、当時小〜中学生くらいのことです。その頃は人生経験なんて無に等しくて、ハチクロの人間関係の難しさ、恋愛にこれでもかと悩むストーリーがなかなか入って来づらかったのを覚えています。

でも、わからないなりに、素敵な絵と登場人物の心理描写の繊細さに心を動かされていました。図書館に通いコツコツ借り続け、最終巻まで読破しました。懐かしい。

さて、映画の話です。私ははじめに、キャスティングがとても良い!と思いました。まずはぐちゃんです。蒼井優さんが本当にすごい。あのふわふわした雰囲気が完全に再現されていて素晴らしいです。服もちゃんとはぐちゃんっぽい。

そして、真山と花本先生を推したい。真山は加瀬亮さんが演じていらっしゃるのですが、見事にハマっています。原作を読んでいた当時は気に留めていませんでしたが、今、私は大学で建築を学んでいるので、より面白く見ることができました。真山は建築学生だったし、花本先生は建築の教授だったんだ... !製図室の机の下で仮眠を取る感じ、すごくわかる。

実際に真山みたいな建築学生がいたら絶対に好きになっているし、花本先生みたいな建築の教授がいたら、絶対にゼミに入っている。堺雅人さんの煙草を吸う姿を近くで見たいものです。

ストーリーは、2時間であの原作を再現するのは難しいよね...という感想でした。ハチクロは、長引く人間関係のもつれがなかなかのミソだと思っているので。原作の、真山と山田のウダウダと続く関係が好きでした。

しかし、大学生活を過ごしてきた今では、この青春の雰囲気に感情移入しやすかったです。芸大の寮とか絶対楽しいよね。私はデザイン系の大学で学んでいますが、芸大はまた違う世界なんだろうと思います。個性と個性のぶつかり合い。私なら、自分らしさを追い求めるあまり、押しつぶされそうになるだろうな。それこそハチクロの竹本ですね。でも竹本みたいに、まっすぐには生きられないだろうけど。

あと、去年鎌倉の海に行ったので、それも親近感が湧きましたね。経験を積むたびに、読む物語に深みが出てくることが幸せだと思います。少し恋愛などをかじった今、原作のハチクロを読み返したいと思いました。

私の大学生活は今年度で終わってしまいます。なんと悲しい。本当に、大学時代が人生で一番楽しいんじゃないか?と思ってしまいます。まだ二十数年しか生きていない分際で、この結論に至るのは浅はかでしょうか。でも、モラトリアム期間なのは間違いないでしょう。残された時間を大事に、毎日を精一杯生きていきたいです。

今日はハチクロ映画版のエンディングに流れる、スピッツの魔法のコトバを聞きながら寝ます。

長くなってしまいました。それでは。


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