泣くほど誰かを好きになる日
放課後。夕方の公園。ブランコで一人、待ちぼうけ。時々携帯を気にしながら、ちょっとドキドキしながら、ゆらゆら空を眺めて時間をつぶす。というのも、今日は友達の一大事なのだ。
バイトがない日の放課後は、通学路の途中にあるこの公園で二人、よく恋話をした。彼女は高校入学後最初にできた友達。楽しそうに話すのを隣で聞いて頷いて、理想のタイプについて一緒に盛り上がっていたのが一昨日。そして昨日。
「決めた。明日、告白する。」
突然そう宣言した彼女。何が気持ちに変化を起こさせたのかはわか