まず、知ることから ~あいサポートメッセンジャー養成研修 in隠岐島前高校~
「あいサポーター」って??
「あいサポーター」とは、障がいの特性や必要な配慮などを理解して、障がいのある人を手助けする人のことを言います。
島根県では、平成23年4月から鳥取県と協定を結び、あいサポーターを育成・啓発する「あいサポート運動」に取り組んでいます。
10月1日「あいサポーター研修」の講師役にあたる「メッセンジャー」を育成するための研修を、島前高校にて実施しました。
「そんな障がいもあるのか!」
社協職員含め約10名が参加。海士町のみならず、隠岐の島町や西ノ島町からも参加がありました。
午前は、「あいサポート運動」や「障がい理解」中心の座学。
分かっていたつもりが、「そんな障がいもあるのか!」と世界が広がっていく感じで勉強になりました。
午後は、「島根ハーネスの会」の矢野 健さんと、盲導犬のハダル君を講師にお招きし、「視覚障がい者の生活」について講話をいただきました。
(今回は、矢野さんの奥様も一緒に参加してくださいました!)
講話には、島前高校の生徒(1年生)も参加。
見慣れない盲導犬などにやや戸惑いながらも、みんな一生懸命に耳を傾けていました。
「関心」から「感心」へ
「白杖」「盲導犬」「視覚障がい者向けに設定されたiPhone」
普段目にすることが少ない分、みんな興味津々。
「これから白杖を使って歩きます。」
「今から盲導犬と一緒に歩きます。」
え?本当に大丈夫??
どこか心配そうな様子で、矢野夫妻を見つめる生徒たち。
そんな彼らを尻目に、矢野夫妻はどんどん歩みを進めます。
「、、、すごい!!」
なんかよく分からないけど、どうなっているの!?
そんな心の声が、彼らから聞こえてきます。
思いやりと優しい想像力で
講話の最後、こんな質問が出ました。
「障がい当事者と関わるうえで、我々はどう接するのが適切ですか?」
矢野さんはこう答えました。
なるほどなぁ…
誰しも知らないことは何となく怖いと思います。
でも「知る」だけで世界がちょっとでも平和になるなら、知ったほうがいいはず。
「まず、知ることから」
いや、我々はメッセンジャーになったので
「まず、知ってもらうことから」
始めていきたいと思います。