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グランドオープン1か月前に。

新棟の運営者としての検査が終わり、明日の最終検査が終われば、いよいよ建物の引き渡しが予定されている。検査に伴って先日、設計者の原田真宏さん(マウントフジアーキテクツスタジオ)、アドバイザーの十枝裕美子さん、アートディレクターの三澤遥さん(日本デザインセンター)、プロジェクトマネージャーの柏原さん(レンドリースジャパン)が一同に来島。それぞれに忙しい時間を過ごしていただいた。

それぞれに5年、4年、1年、3年と本当に濃密な年月をこのEntôの完成に向けて時間を共にさせて頂いてきた。船が到着し、港からこのEntôを見上げると、壁面いっぱいにとったガラス面には海の色が反射されており、それを見ながら「できたねぇ。」と共に見上げる時間。忙しかった数日間で、この時間だけが唯一止まっていたような時間だった。真宏さんに言わせれば「いつ白紙になってもおかしくなったプロジェクト。この島だからこそここまで来れた」という言葉には僕自身も含めて納得感がある言葉。素晴らしいチームに恵まれ、そして何よりもこのEntôの希望に懸けてくださった海士町の関係者、島民の皆さんのおかげで、ついに日の目を見る段階までたどり着けた。

昨日は社内でスタッフが集まってのミーティング。感慨にふけるタイミングもなく、6月の日刻みのスケジュールを確認。緊張感と、高揚感を場から感じる。

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現場で施工を本当にギリギリまでに仕上げてくださった施工者の皆さんが少しずつ人数が減っていき、寂しさも募り始めているのだけれども、これだけ多くの関係人口と共に創り上げたプロジェクトを僕は知らない。そして、このプロジェクトをきっかけに本当にたくさんの関係人口が生まれたのだと信じている。

グランドオープンまで残り1か月。人生でそう経験できない濃密な1か月をスタッフと、そして島のみなさんと、関係人口の皆さんと大切に、丁寧に過ごしていきたい。

写真:太田章彦

離島、海士町、観光業、ホテルで働いてみたい、という方募集中です。Entôでは、2021年7月のグランドオープンに向けたサービススタッフ、クリンネススタッフを募集しています。お気軽にコメントでもメッセージでもご連絡ください。

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