働く役割を変えていくこと。

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写真は、海士町観光協会の太田くん。写真家である彼のカメラを僕がもって、言われるがままに彼をとってみた。iphoneではない写真を撮ったのはいつ以来だろう。彼は観光協会の職員でもあり、元々観光協会の職員だった僕の後輩でもあり、「写真家」として7年間この島に住み「マルチワーカー」として働いている。

マルチワーカーとは、元々季節で求人需要が劇的に異なるこの島で、春には岩ガキの加工現場、夏にはホテル、秋にはCASという特殊な凍結技術の加工施設で、そして冬には隠岐酒造やナマコの加工場で働く、という働き方をそう呼んだ。彼はその現場現場において「労働力」として期待をされて、その一方でふとしたタイミングで「写真」を撮り続けてきた。

ここ数年は離島ワーホリの受入側に回って、現場からは少し遠ざかっているのかもしれない。そして、このホテルの改修計画が本格的に動きはじめて、改めて「伝える」ということに本気で向き合っていくことになった。彼が今、向かおうとしていることは無知を承知で、恐れずに言うならば「アートディレクション」ということになるのだと思う。

僕自身も観光協会の職員として、いつの間にか洗濯屋さんになったり、行商で本土へ出かけたり、といろいろなことをやったけれども、彼自身もまた1つ役割を変えながら、新しい挑戦を始めようとしてくれているのだと思う。(洗濯屋さん、というのはリネンサプライ業のことで、今でもやってます)

働き方改革だったり、キャリアプランをどうするかだったり、いろんな働き方のことが話題になることが多いけれども、この小さな島でこんなにも挑戦できるステージがある、ということは改めてこの島の魅力なのだと思う。

役割って、自分で今決められるものだってありそうだぞ。

写真:太田章彦

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