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前ほどSAFeが嫌いじゃなくなってきた

こんにちは。天野です。

アジャイルを実践する多くの人々は、シンプルなツールやフレームワークを好みます。そして、複雑なものを嫌う傾向があります。JIRAやSAFeがその代表例でしょう。私がこれまで受けてきたトレーニングでも、多くのトレーナーがこれらの「悪口」を言っていたのを覚えています。

私も例外ではなく、SAFeに対して否定的な見方をしていました。先日のスケーリングの記事にも書いたように、スクラムを始めた当初からスケーリングの課題意識があり、さまざまなフレームワークを比較していました。当時はLeSS、Nexus、SAFeなどを見ていましたが、LeSSが最もシンプルで自分のやりたいことに近いと感じました。

そして、SAFeについては初めて見たときから「複雑すぎる…」と良くない印象を持っていました。登場する人や物が多すぎて理解が難しく、現行の組織の役職をそのままマッピングできるような登場人物の多さは、組織が何も変わらずに「アジャイルをやっている」と言い訳するための道具にしか見えませんでした。

しかし、最近はいくつかのきっかけがあり、前ほどの嫌悪感を持たなくなってきました。今日は、この変化について書いてみようと思います。


スケーリング・アプローチ間で結果に有意な差はない

私がSAFeを嫌うのは好みの問題ですが、人前でそれを主張したり、SAFeを止めるよう伝えるのであれば、SAFeがなぜうまくいかないのかをきちんと説明できるようになりたいです。

そのようなことを考えていたところ、先日こちらの記事が目に留まりました。「SAFeはそんなに悪いのか?」というまさに求めていた記事です。

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ありがとうございます。書籍代に使ったり、僕の周りの人が少し幸せになる使い道を考えたいと思います。