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「スクラムマスターって何をするの?」に対する私なりの答え

こんにちは。天野です。

先日リレーブログ企画がスタートしました。多くのスクラムマスターが参加を表明してくれ、参加者の合計は10名以上になりました。現在も数本の記事が執筆されています。

こちらのリレーブログ企画では細かい記事の構成やアウトラインのルールは定めていませんが、『「スクラムマスターって何をするの?」に対する私なりの答え』という節を含めることだけ共通のルールとしました。

皆が「スクラムマスターって何をするの?」に向き合っているのを見て、自分も言語化してみたくなったので書いてみようと思います。私もリレーブログに参加していますが、たぶんリレーブログには紙幅の都合でこの記事の内容をだいぶ省略したものを書くと思います。


リーダーである

いきなり精神論みたいな話で恐縮ですが、「スクラムマスターは何をするの?」に対してまずは「リーダーとしての自覚を持ち振る舞うこと」が真っ先に思い浮かびました。

私はスクラムマスターをリーダーの1つの側面、それもあまりスポットライトの当たらない方の側面だと考えています。スクラムマスターは第一にリーダーである自覚を持ち、リーダーとしてチームの信頼や尊敬を得られる振る舞いをしているか常に問い続ける必要があります。

リーダーの自覚がないスクラムマスターはあらゆるアンチパターンに陥ります。チームの雑用係、秘書、進捗管理役など、必要以上に受け身になったり、過保護な親や刑務官のようになってしまったりします。

スクラムマスターは、第一にリーダーです。

賢明なだけでなく健全な判断ができるよう働きかける

組織の中には、スクラムマスター以上にリーダーシップを求められるポジションがたくさんあります。それらの多くは、CXO、部長、課長、マネージャー、主任、リーダーなどの公式な肩書きになります。

組織の公式なポジションとして登場する伝統的なリーダーは、主に短期的な組織の運営や実行に責任を負っています。短期的に利益を出すことも経営上重要なことです。だからこそ実行責任を担うリーダーが組織には必要なのだとも言えます。

スクラムマスターは、より長期的な視点に立ち、短期的な数字よりも長期のビジョンに向け、他のリーダーたちが賢明なだけでなく健全な判断ができるよう働きかけます。

スクラムチームであれば、プロダクトオーナーや開発者の支援活動もそのひとつです。この活動を組織に広げると、実行責任を担うリーダー達の意思決定を監督するような役割になると思います。

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