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ポーカー世界大会2023観戦レポート

インディーゲーム開発サークル「SHOVE(ショブ)」代表の
松本 聡と申します。

ポーカーの取材としてラスベガスに行ってきましたので、
今回はそのレポートを書こうと思います。

※本レポートは観光メインのライトな内容となります。


■『WSOP』について

取材の目的は『WSOP2023』です。

会場内の巨大オブジェクト

公式サイト(英語)

『WSOP』とは、正式名称は「World Series of Poker」という
毎年5月~7月にアメリカ合衆国・ラスベガスで開催されている
ポーカートーナメントの大会です。

世界各地で色々な団体がこういった大会を開催しているのですが、
その中でも最古参・最大規模なのがこの『WSOP』です。

さらにその「メインイベント」と呼ばれるトーナメントは、
まさに【世界一決定戦】の様相があり、
要は全ポーカープレイヤー憧れの場ってことです!(雑

※イメージ画像(会場内の展示物)

■どうして『WSOP』へ?

ポーカーをプレイする者として(腕はさておき)
私も「いつかWSOPを生で観てみたい!」と思っていたのですが、
なかなかハードルが高く実現できずにいました。

また、直接は関係ないのですが、
ポーカートーナメントを題材にしたアプリを開発している手前、
その【頂上】の空気を肌で感じる必要性があるとも感じていました。

そんな中、ちょうど7月にまとまったお休みがとれそう…となり、
一念発起して旅行を計画し始めました。

というわけで「WSOP2023メインイベント観戦」を目的にした
ラスベガス旅行が始まったのでした!

眠らない街 ラスベガス!

■準備

旅行にあたり、大いに参考にさせていただいたのが
こちらの記事です。

世界でいちばん詳しいWSOP参加ガイド2023年版

有料の記事ではありますが、『WSOP』に特化しているので、
出場にしても観戦にしても『WSOP』を目当てにするのであれば、
知りたいことがピンポイントで載っており、とても役に立ちました。

■移動

ポーカーとは関係ないのですが、行きのフライトで
ANAさんの『THE Room』を利用しました。

参考記事
THE Room 2023年夏ダイヤよりサンフランシスコ=羽田線で運航が決定

THE Roomの座席 このシートがスルッと倒れてフラットになります

体感としては、「ネットカフェのフラットシート席」が近かったです。
10時間以上のフライトって、エコノミー席だと
私はけっこう疲れてしまうタイプなのですが、
体を横にして休めたので、まったく疲れが残りませんでした。

軽食や飲み物(お酒含む)も頼み放題なので、
移動時間なのに楽しくてしょうがなかったです。
もっとフライト時間長くてもいいのに…って思うくらいでした。

機内食とは別で豆腐カツ丼いただきました。天国?

ビジネスクラスなのでもちろんお金はかかるのですが、
滞在期間を多くとれない旅程の場合だと、
目的地で体調を整える時間も貴重でしょうから、
到着してすぐポーカーしたい人には
選択肢に入ってくるのではないかと思いました。

ラスベガスの空港に到着すると本物のスロットが出迎えてくれます。さすが。

■ホテル

ラスベガスでは、
ホテル『Horseshoe Las Vegas(ホースシュー)』に滞在しました。
数年前までは「Bally's(バリーズ)」というホテル名で、
各所に古い記載が残っているようなので要注意です。

公式サイト(英語)

ホテル正面。奥に長い感じです。

こちらは『WSOP』の会場になっているホテルでもあり、
私は安直にそれだけで決めたのですが、
結果的に良い選択だったと思いました。

最大の理由は、「WSOP会場まで屋内移動だけで行けること」です。
私が行った期間、ラスベガスは日中45度前後(!?)の猛暑に見舞われ、
外出するだけで命の危険を感じるレベルでした。
無駄な体力の消耗をしなくて済むのは何よりメリットだと思いました。

また物理的にも距離が短いので、
開始時間ギリギリまで部屋でのんびり過ごすことができます。
もっともホテル自体が広いので、移動時間はかかりますが…。

宿泊費ですが、私の例だと、2名×5泊で約800ドルでした。
このあたりのホテルの中では比較的リーズナブルな方なので、
『WSOP』が目的であればコストパフォーマンスは良いと思います。

常設のポーカールームもありキャッシュゲームの卓が立っていました。

■『WSOP』会場

『WSOP』は『ホースシュー』にあるコンベンションセンターと、
隣接する『Paris(パリス)』の中間にあるコンベンションセンターの
2箇所で開催されています。

ホースシュー側会場
パリス側会場

現地には案内図もあるのですが、
ホテル自体が巨大すぎて位置関係がわかりにくいです。
簡単に図解するとこんな感じです。

WSOP会場の簡略図(クリックで拡大)

会場には協賛しているポーカー関連企業のブースもあり、
最新の機器の展示なども行われていました。
(取材としてはこのあたりが重要ポイントだったりします)

中でもデジタルでポーカーができるテーブルが興味深かったです。
リアルに近いプレイ感で、またUIも丁寧に作られていて、好感触でした。

手元が「のぞき見防止フィルター」になっています

以前、動画で見て気になっていたので、実際に触れて良かったです。
Jackpot Blitz - The Ultimate Dealerless Poker Platform

■『WSOP』に挑戦!

せっかくラスベガスまで来たのですから
私も何かしらのイベントに出場したいと思います!

『WSOP』開催期間中は「メインイベント」以外にも
大小様々な「サイドイベント」が実施されており、
基本的にエントリー費を払えば誰でも出場可能です。

そこで、「Event #92: $1,000 Freezeout No-Limit Hold'em」
というサイドイベントに出場してみることにしました。
エントリー費が1000ドル(約14万円)と私には高額なのですが、
「飛行機代よりは安い!」と言い聞かせて支払いました…!

※Freezeoutは、負けると再エントリーできないルールです
 どのみちお金が無い私にはちょうどいいですね!

夢舞台でプレイ!

あっさり負けて、人生初の『WSOP』チャレンジが終わりました。
まあ実力不足だったんだろうとは思います。知ってた。
腕を磨いて、いつかリベンジするぞと心に誓いました。

WSOP絵柄のメンバーカード。参加賞だと思って大切にします。

■メインイベント ファイナルテーブル

現地時間の7/16(日)の午後、「メインイベント」の
ファイナルテーブル(決勝戦)が開催されます。
10000人以上の参加者から生き残った9人が、
チャンピオンの座を賭けて戦うバトルロイヤルです。

上で紹介した「ホースシュー側会場」の奥に、
「フィーチャーテーブル」という特設会場があり、
ファイナルテーブルはこちらで行われます。

『PokerGO』チャンネルで公式配信されているのもこの場所からです。

奥の応援席のようなところには入れてもらうことができず…
(英語わからないので理由は不明ですが、満員だった?)
会場内の大型モニターで観戦することにしました。

配信と違って、手札や保有チップの量も見ることができないので、
状況はかなりわかりにくいのですが…。
チップが動くたびに、歓声やどよめきが聞こえる臨場感の中で
勝負を見つめるのは大変貴重な経験となりました。

高まる熱気! まさにクライマックス!

9人のファイナリストたちも、ひとりまたひとりと脱落し、
ついに3人を残すのみとなりました。
ここから最終日7/17(月)に移ります。

3人のうち1人が敗退し、ついに残り2人(ヘッズアップ)。
文字通りの意味での決勝戦となります。

そして、決着がつく時は早いもので、ついにその時が来ました。
Daniel Weinman選手がSteven Jones選手を下し、
『WSOP2023』メインイベントチャンピオンとなりました!

賞金額、日本円にして約17億円!
想像もできない金額ですが、これがポーカーなんです!

優勝セレモニー中のWeinman選手を眺めていましたが、
安堵と歓喜が半々といった表情で、
家族や仲間と喜びを分かち合っている様子に、
見ているこちらも幸せな気分になりました。
本当におめでとうございます!

このメインイベントには日本からも大勢のプレイヤーが参加し、
入賞を果たした方も多く、ポーカーファンとして嬉しく思います。
いつか、日本人選手のファイナルテーブル進出を期待しております!

日本プレイヤーの活躍をまとめた記事:
世界舞台で躍動!日本のポーカープレーヤーが魅せたWSOPメインイベントの輝き

■おまけ

ポーカーとはまったく関係ないのですが、
オススメの観光スポットを紹介させてください。

ホテル「Excalibur Hotel & Casino(エクスカリバー)」で
開催されている『Tournament of Kings』です!

公式サイト(英語)

ホテルも中世のお城っぽいデザインです

中世の騎士が、8つの陣営に分かれて
馬アリのチャンバラバトルをするのを
ご飯食べながら観るというショーなのですが、
これがもう最高に知性低くて面白いです!(褒めてます

全選手入場です!!!!

観客は自動的に所属する陣営が割り当てられて、
その国(代表選手)を応援することになります。
もちろん声出し&ブーイングもOKなので、
全力で叫んで超スッキリしました!

また食事もセットでついてくるのですが、
「ニワトリの丸焼き」を手づかみで食べるというワイルドさ!
ナイフ&フォークなどという甘えた文明はありません。

シンプルな味付けで美味しかったです。

右手に骨付き肉、左手にビールジョッキ、
目の前で騎士がチャンバラしてるのをヤジりながら喰らうという
サイコーに野蛮で下品なショーを体験しました。

暗黒武術会の観客席にいるザコ妖怪になった気分!

というわけでメチャメチャ楽しいショーなのですが、
MGM系列のカジノアプリをプレイすることで
実質無料でチケットとれたりするようです。
興味があれば調べてみてください。

■最後に

ポーカー世界大会観戦レポート、いかがでしたでしょうか。
来年以降、どこまで一緒かはわかりませんが、
少しでも『WSOP』やラスベガスの楽しさが伝わったら幸いです。

ここまでご覧くださりありがとうございました。

2023/ 8/ 5 記事公開

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