819_3:36
うつくしく、いとおしくなりたい、とおもった。
がらくた、眼のなかに、むつかしいことなく浮かばせられるのに。木漏れ日みたいに、たゆたっているのに、てのなかから血があふれるだけ。
でも、すこしの星屑たちが、きらきらひかっていて、わたしはそれに、てんしみたいなくちづけをするよ。やくそくを、するよ。
もしも、からはじまる呪文をとなえて、わたしたち、ただずっとみつめて、あいまいをあいするの。
眠れないの、ってわたしがいったら、よるをはじめる合図ね。
どうしてもよわくって、かわいいわたしを、どうかこっそりすきでいて。言葉はつかわずに、ぜいたくに、いるんだよ。ささやかな愛を。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?