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アラフォーにしてやっとブリーチとピアスを解禁した話

一昨年の春。
同じサークルに入っている私よりも先輩の女性が、小さなピアスをつけていることに気がつきました。

「あ、ピアス開けたんですね!素敵!」

私はイヤアクセがとても好きなのですが、
イヤリングを買っては
どこかで一つ落としてしまいます。
また、
大ぶりなデザインが好きなのですが
耳が痛くてつけていられないことも多く、
もうイヤリングはやめようかな、とも
考えていたところでした。

「還暦の記念にね、娘に開けてもらったのよ」
と先輩は照れくさそうに言いました。

ピアスを開けるということは、
私達が子どもの頃はまだあまり一般的ではありませんでした。
両親や祖父母の世代では、
ピアスは不良がするものだ、
親からもらった体に穴を開けるなんてとんでもない!
という印象を持っていた人も多いです。

うちの親も例外ではなく、
幼心に「ピアスはだめなもの」
と植え付けられていました。
大人になり、ピアスNGの会社も卒業した私はいつでも自分の意志でピアスを開けられるはずでしたが、
なぜかその選択をせずにいたのです。

今年のお正月休みに、
たまたまショッピングサイトで
素敵なイヤリングを見つけました。
またどうせ落とすんだろうな、とか
耳が痛くなるやつかもしれないし、とか
そんなことを考えていたときに
ふとその先輩を思い出しました。

そうだ、ピアスを開けてみよう。

私はそのままネットでピアッサーを購入。
決めてしまえば何も怖いことはありませんでした。

話は変わりますが、
昨年秋、私は美容院で初めてブリーチをかけ、ピンクのインナーカラーに挑戦しました。
ブリーチに関しても、
昔祖母は明るい髪色の人を見ると
「あんな頭にならないでね」
とよく言っていました。
それに加えて、
田舎暮らしで近所の目が気になっていたり、
以前パーマ剤で髪の毛が大量に抜けてトラウマになっていたりもしたので、
私にとってはブリーチをかけることはとても勇気のいることでした。

最近になって、インナーカラーという、
初心者には優しそうなスタイルが流行ってきて、これならできそうだとチャレンジ。

それまでに髪を染めたこともありましたが、カラーだけでは髪色はあまり明るくならず、正直少し物足りない気分でした。
ブリーチを入れる前提で何色にするか選ぶのはとてもワクワクする体験で、
家に帰っても何度も鏡を見ちゃうくらい嬉しかったです。

私はずっと真面目に生きてきました。
人の目が気になりやすく、
できるだけ怒られないように、嫌われないようにするのが最善だと思ってきました。
しかしながら、
忘れ物や居眠りなどで割と先生には怒られてきたので、
すっかり自己肯定感がなくなっていました。

気がつけば時が経ち、
結婚して子どもができ、
自分の時間が極度に減ってしまった今。
このままでは人生を楽しまないまま
つまらないオバサンになるだけだとわかったのです。

ヘアスタイルやピアスは
たとえ自分の自由時間が少なくても、
常に自分と一体となって、
「私」を作ってくれます。

外見を変えることだけでも気持ちは入れ替わりますが、私は外見を変えたということ以上に、1つの殻を破った自信を得ていました。

年齢を重ねるほどに、チャレンジすることが怖くなることが多くなります。
お金がない、時間がない、世間体が気になる、足腰が弱くて、、、など
やらない理由はいくらでも出てきます。

しかし
諦めグセがつくと自分の「素敵!」を察知するセンサーも鈍ってしまいます。
たとえ今はできないことだとしても、とりあえずどうなればできるかを考えて、頭の中に置いておいてください。
ちょっと勇気を出せば叶えられることは
まずやってみてください。

私の場合は、海外旅行が大好きで、次は中東に行きたいという夢がありますが、それはとりあえず娘が小さいうちは置いといて、
小さなチャレンジとして、
夫に子守を頼む→美容院でブリーチ!
を達成しました。
この成功体験があったからこそ、
ピアスもすぐに開けようと思えたのだと思います。

ひとつひとつの成功体験が
次のチャレンジの足がかりとなり、
人生を豊かにしてくれると確信しています。







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