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渋谷に写真を撮りに行ったらぐるっと回って振り出しに戻ってきた話

こんにちは又はこんばんは、あみです。
表題の通り、先日渋谷で写真を撮ってきました。
はい、今回は写真の話です。
前回の枕ログとは全く関係ありません。

前回の3行自己紹介と枕の話はコチラ↓

さて、どうして渋谷なのかと言えば、某小さくなった名探偵の映画のロケ地を巡礼したかったからです。
(どうせなら映画と同じ満月の日にしよう、渋谷は人が多くてあからさまな写り込みを避けるのは難しそうだから早朝も撮りたいな、なんて思った結果、駅近のホテルに一泊したのは内緒)

ということで、この小旅行をした上で思ったことを書き連ねていこうと思います。

今日も今日とて備忘録

撮影に行こうと思い立ったとき、少なくともこれだけは撮りたい、という構図がいくつかありました。
まず何としても撮りたかったのがこれ。

一番撮りたかった構図

渋谷ヒカリエとスクランブルスクエアの間に月が浮かんでるやつ。
これを前提として撮りに行く日や行程を組み立てました。
どの辺にいれば月が見えそうなのか、それは何時頃なのか、とか下調べもふんわりしてみた(ARで月や太陽の位置を実際の街並みと照らし合わせながら確認できる便利アプリ様々です、良き時代🙏)

他にも、ハチ公とスクランブルスクエア、ヒカリエを一枚に収めた写真

左からヒカリエ、スクランブルスクエア、ハチ公

渋谷警察署

渋谷ストリーム側から〜歩道橋を添えて〜

渋谷といえばここ、スクランブル交差点

SHIBUYA SKYから見たスクランブル交差点

などなど、最低限撮りたかったのはこんな感じ。例の映画で主要な舞台となった場所ばかりです。

最初から目指していったものと偶然出会したもの

めでたく目的のものが撮れたので勿論これだけでも満足ではあるんですが、折角の泊まりがけ。
それぞれのスポットを上手く切り取れる場所を探す道すがらやホテルまでの移動中など、いいなと思う景色を見つけてはパシャパシャとシャッターを切っていました。
そんな写真達の一部がこちら。

ひょこっと顔を出すヒカリエ
ヒカリエ前の交差点
高層ビルに挟まれるクレーン
ヒカリエとスクランブルスクエアを繋ぐ通路

因みにサムネのクレーンとプラネタリウム的な球体の写真もこちらの類い。

と、そんなこんなで全部で150枚ぐらい撮って帰宅。
そうして家で改めて眺めてみると、これらの——謂わばついでに撮ったような写真の方が私の目には何故だか魅力的に映ったのでした。

良くも悪くもセレンディピティー

恐らくあまり耳慣れないであろうこの言葉、セレンディピティー。
辞書を引くとこんな風に書いてあります。

セレンディピティー【serendipity】
(お伽話「セレンディプ(セイロン)の三王子」の主人公が持っていたところから)思わぬものを偶然に発見する能力。幸運を招きよせる力。
編 新村出『広辞苑』第七版,岩波書店

(古い辞書だと載っていなくて結局広辞苑に頼りました。)

敢えて噛み砕くなら「意図せずに素晴らしいものと出会う力」といったところでしょうか。
わざわざこんな解説が必要な言葉を持ってきて何が言いたいのかといえば、最初から「こういう構図で撮ろう!」と意気込んで撮った写真よりたまたま何となく惹かれて撮った写真の方がよく見えるのも、このセレンディピティーに起因しているのではないか、ということです。

だってセレンディピティー的に出会った景色が魅力的ならそりゃあ誰だってシャッターを押すでしょう。
そしてそのように撮った写真は当然素敵に見えるはず。
一方、予め考えていた構図で撮ろうとしたときに実際の景色が脳内のそれの通りだとは限らない。
勿論ある程度想像どおりの画が撮れる場所やアングルを探して撮ってますけど、私の場合はあくまで想定していた構図の範囲内。
要は想像が実物に及んでいないのだと思います。

そして振り出しへ(やっとこさ表題を回収できそうで一安心)

以前、こんなツイートをしたことがあります。

高校生の頃撮ってた写真って、9割方セレンディピティー頼みだったんですよ。
事前に何が撮りたいとかはほとんど考えず、いきなりその場所に行って「これは!」と感じたものや思い付いたものを撮る。それだけ。
稀にテーマを決めて撮影することもあったけど、構図まで練るなんてまずなかった。
それがこのツイートの頃には、SNSの影響などもあって「こういう写真を撮ってみたい」「こういうのよく見るし撮ってみようかな」という動機で撮るものがぐんと増えました。
その代わりセレンディピティーを感じるものは激減していて、だからいいと思える写真が少なくなったんじゃないかと今は思っています。

これを踏まえてまず私がやるべきは、セレンディピティーを感じる被写体を見つけたら機会を逃さずシャッターを切ること。

そう、高校生の頃にやっていたことと何ら変わらないのです。

とはいえ、事前に考えること自体は悪いことじゃない、どころかきっと自分の写真をブラッシュアップするいいきっかけになると思います。
ただ、脳内で考えるだけに留まらず、実際に被写体を目の前にしたときにどのようにしたらセレンディピティーを感じるほどの状態まで持っていけるのか。
そこまで考えられて初めて構図を練った写真が生きてくるのではなかろうか、というのが今回の撮影で感じたことでした。

最後に、今回泊まったホテルでの一枚を。

窓際の除菌スプレーとペットボトル

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