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大人の階段の中盤で遠距離介護や家族の未来について考えてみた

先日約3年ぶりに家族揃って里帰りをした。

子連れ飛行機にハラハラしていた前回の帰省に比べなんの心配も準備もせずに乗り込めたのは子どもが大きくなった証拠である。

私たち夫婦はどちらも生まれも育ちも関西で2人して当時好きだったこの地に移住して来たのは12年前のことだ。

もちろん当時は子どももおらず、半ば勢いで移住して来たのだが、今回の帰省を機に一気に将来のことを考えるようになった。

あと先考えず、なるようになる!

そんな風に生きてきた私が将来に不安を抱けるようになったのは私が…いや…親も歳をとった証拠である。

両家の親は4人ともまだまだ元気ではあるもののやはり何だかんだ体調に不安はある。
みんなもれなく薬とか飲んじゃって、なんだかんだ色々抱えているらしい。

今回の移動に使った交通費は格安飛行機でかなり早い時期に手配して4人合わせて7万円程。
電車代なども合わせるとさらに高額だ。

もし親が倒れたら?すぐにでも駆けつけたい。
なんとか持ち堪えてまた数ヶ月後に倒れたら?
介護が必要となったら?

その時に何度も私は駆けつけられるのだろうか。無理して駆け付けたとしても、その度に頭にお金のことがちらつくのだろう。

うちの夫はあまり情に熱いタイプではなく…
そんな事が何度も起こったら「また!?」なんて嫌な顔をするのではなかろうか。

彼の親の時ならば「別に行かなくてもいい」なんて言いそうな不安さえもある。

その度に私たち夫婦はギスギスするのだろう。

親が4人✖️病気が…
不謹慎なことを計算してしまったのは、先日そんな不安を会社の先輩に話した時に聞いたエピソード。

「夫の親が県外の人でゴールデンウィークに亡くなったから家族6人の移動代で100万かかったよ…」

格安飛行機のない時代の話ではあるが確かに。

人の命が尽きる時なんてわからない。
私のばあちゃんもゴールデンウィークに亡くなった。

当時私は披露宴の司会をしていてゴールデンウィークだけは何とか持ち堪えてと思ったのに願い叶わず、おばあちゃんのお葬式の時も翌日も私はマイクを持って「おめでとうございます」と言っていた苦い思い出。

ただでさえこちらの給料は安い。
最低賃金853円の世界で移住当初、働けど働けど貰える給料の少なさに途方に暮れたものである(物価も大して安く無い)

こちらでは子どもの進学を理由にダブルワークを始める人、夜間の給与の高い時間に勤務帯をシフトする人も沢山いる。

個人差はあるが、子育てバリバリの女性も男性も夜遅くまで必死に働いている光景に移住当初心底驚いた。

こんな遅い時間にこんな沢山の年代のオフィスワーカーがバスに乗っているのね!なんてびっくりしたものだ。

残るのか帰るのか…

親の介護が必要になってから帰ることにしたとして…その時いったい私は何歳になっているのだろう。

仕事なんてみつかるのだろうか。

私は職場で面接官をする機会があり、履歴書に事前に目を通す時にやはり年齢は気にかかる。 
年齢で落とすことは無いが採用に慎重になるのは事実だ。

そして子どもの事。
万が一、急遽戻るとして、子ども達は思春期に急に県外に連れて来られて上手く生きていけるのだろうか。

小4と小2の我が子達に聞けば引っ越しなんて嫌だというけれど、いずれ訪れる現実なのならば小学生のピュアな心が残っている今やっておくべきでは無いのか。

あれから毎日頭のなかがグルグルである。

遠距離介護の為の介護割なるものが航空会社にあるらしい。

やはりそれだけ大変でお金がかかるのだろう。

残るのか帰るのか大きな決断をする時期が来ている気がする。

夫は長男で両親は祖母と一緒に住んでいたため既に家は二世帯住宅
(祖母はすでに他界している)

帰るのならば同居という事になるのかも。
むしろ我が家の経済状況では同居が1番ありがたい。

夫の両親はとても良い人で私は1人でもお泊まりに行けるぐらいに娘として気を遣わずに生きてきたし、お義母さんがこちらに泊まりにくる時なんて家事やらなにやらやってくれるからめちゃくちゃ幸せでいつまでもいてくれと願うことすらある。

でも一緒に暮らすとなるとまた別の話なんだろう。

相談した友達にはことごとく言われる

「同居しないでいいならしない方がいい」と。

帰るのか帰らないのか同居するのかしないのか。

私はわがままで自分勝手だから、自分の人生を完全に人に捧げる事はできない。

これからも自分の楽しみを持ちながら過ごすためには…

時間とお金は必要不可欠である。

そう考えると…帰った方がいい気がしてきた。

お父さんとお母さんの立場なら急に同居しようと言われたらどんな気持ちになるのだろうか(私ならちょっと嫌だな…めっちゃ嫌かも)

夫の実家はめちゃくちゃ田舎でコンビニも駅もめちゃくちゃ遠いし、バスもそれほど走ってないし…学校はめちゃくちゃ遠いし。

考える事は山積みだけれども、何となく新しい未来について考えるのは楽しくもある。

決断は早く、決めたらすぐやりたくなるタイプだから何も決まっていないのに何だかソワソワしている。

私の未来はどうなるのか。

やるのかやらないのかどっちなんだい⁉︎と私の中のきんに君が頭の中で暴れまくっています。

続報はいつかまた。

雨音









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