ついつい見てしまうイベントの"こだわり”ポイント

この記事はGMOペパボ ディレクター Advent Calendar 2021の12月22日の記事です🎄

こんにちは、ヤギです。
普段はハンドメイドマーケット「minne」で、主にイベントの企画・運営を担当しています。

さて、この1~2年、新型コロナウイルスの影響でイベントの中止や延期が余儀なくされましたね。ですが、ここ最近は少し状況も落ち着きチラホラと大規模なイベントも開催されるようになりました。

そこで、私が普段イベントに遊びに行く時に「ついつい見てしまうポイント」についてお話したいと思います。

このポイントを意識してイベントに遊びに行くと、企画に繋がるヒントを得られたり、イベント主催者の"こだわり"や"工夫"を感じ、よりイベントを楽しめたりするので、この年末年始遊びに行く予定がある方はぜひ参考にしてみてください。

プライベートで遊びに行っても、ついつい見てしまう!チェックポイント

🚩動線

商品を展示・販売するようなイベントの場合、「ブース」と呼ばれる"展示・販売をする側のスペース"が存在します。その「ブース」をどのように配置するか、で動線(人や物が移動する経路)の良し悪しが決まります。

「動線ってそんなに大事なの?」という方。めちゃくちゃ大事です。

動線が良いと【商品が見やすい】【ブースを回りやすい】のように、来場者の本来の目的を達成しやすくなります。

そのため、遊びに行った時に「歩きやすいな」と思ったら、なぜ歩きやすいのか。反対に「見にくいな…」と思ったら、なぜ見にくいのか。を考えて見ると、発見があるかもしれません。

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「minneのハンドメイドマーケット2019」の会場マップ。カメラのアイコンがある部分にはフォトスポットとしてサービスのロゴが入った柱を設置していました。この柱は、広い会場でも迷わないようにするためのランドマーク(目印)の役割も果たしていました。

ちなみに、動線において個人的に感動した他社のイベントはこちら▼

・ほぼ日さんの「生活のたのしみ展」
2017年に遊びに行った際、まるで「迷路」のような作りになっていたのが印象的でした。「迷路」ということで一見動線が悪いように聞こえるのですが、会場自体がこじんまりしており、またメインの通路が真ん中に通っていたため、見通しの良い場所にすぐに戻りやすい設計となっていました。
むしろ「角を曲がるまで何のお店があるか分からない」という状態が、宝探しをしているような感覚となり、楽しかったのを覚えています。

🚩プロモーション

イベントは短期間(2~3日間)で実施されるものも多いため、当日になって「こんなイベントやってますよー!」とアプローチしても、あまり意味はありません。

そのため、各イベントではさまざまな手法を用いて、開催の数か月前からプロモーションを行っています。

このプロモーションは各社の"工夫"が見られて、とっても面白いです。「SNSを使用したキャンペーンの実施」や「メディアへの掲載」などさまざまありますが、近年は「Instagramでのライブ配信」も増え、一層プロモーションの種類が増えたように思います。

イベント開催前からどのようなプロモーションを行っているかチェックしてみると(こうやって来場者にイベントの存在を刷り込んでいるのか…)と体感することができます。

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「minneのハンドメイドマーケット2020」のメインビジュアル。出展される作家さんや関係者の方にも告知にご協力いただけるよう、上記メインビジュアルのデータを特設サイトで配布していました。

ちなみに、個人的に沸いたプロモーションはこちら▼

・手紙社さんの「紙博カウントダウン」
昨年「紙博」というイベントがオンライン開催になった際に、開催日の1週間ほど前から毎日決まった時間にInstagramでのライブ配信を行っていました。ライブ配信には出展者の方を1組お招きし、イベントで販売する作品や工場の紹介など行っていたため、自分では気づきにくい商品の魅力を知ることができ購買意欲をそそられました(あと、実際に制作している風景や場所を見ることができるのは、オンラインならではですね)。

🚩印刷物や装飾

イベントのために制作された印刷物や会場内の装飾は、絶対に外せないポイント。これこそ、主催者の"こだわり"が詰まっていると思っています。

イベントに来場される方は、事前にポスターやチラシを見て「あ、楽しそう。今度行ってみようかな。」と思い、当日足を運びます。そして、時にはテーマに沿った装飾が施された会場内でお買い物などを楽しみ、「来てよかったな!また来よう。」と思いながら帰路につきます。

このように「チラシやポスターで【どんな雰囲気のイベントなのか】を伝え、実際に会場で【装飾などを用いてイベント全体の演出】を行い、来場者の満足度を保つ」という点で、印刷物と装飾は欠かせない存在だと考えています。

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『「minneのハンドメイドマーケット」について、わたしたちが考えた300日のこと。』より、会場イメージの一部。「minne Garden」というイベントのテーマに沿った印刷物および装飾を検討していました。もしこれが実際に会場に置かれていたら、絶対楽しい空間になっただろうなと思います。

ちなみに、個人的にワクワクした印刷物や装飾はこちら▼

・手紙社さんの「東京蚤の市」
2018年に開催された時は、入場チケットが"手袋の形"をしていました。なんてかわいらしい!さらに、会場内には、冬やクリスマスをテーマにした来場者参加型の企画やクリスマスツリーをモチーフにした装飾も多く、その一体感に圧倒され「いいイベントだったなぁ」と帰路に着いた記憶があります。

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いかがでしたか?

イベントには、随所に主催の"こだわり"や"工夫"が隠れています。私は自分がイベントの企画や運営をする側になってから一層、そういった隠れているものを見つけ主催の想い(と裏にある苦労)に思いを馳せて、楽しんでいます。

それでは、皆さまもぜひ主催の"こだわり"を探してみてくださいね👋


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