#13 一緒に来てくださいね
前回の続き。
5/8(月)
朝。
僕が先に目を覚ました。
恋人は寝ている。
寝ている間に手紙を書くことにした。
書いている間に恋人がもぞもぞ動く音が聞こえた。「んーっ」っていう声が聞こえる。可愛い。
僕は恋人のベッドへ行き、「おはよう」と言ってハグとキスをした。「もう少し寝てな」と言って手紙の続きを書きに戻った。
恋人は布団の中で動画を見始めた。
完全に起きちゃったな。
手紙を書き終えた僕は再びベッドへ行き、
恋人に手紙を渡した。
「また書いてくれたんですか?」
「この前茨城に行った時に、これも書いてくださいって言ってたから」
「覚えててくれたんですね。
言った本人が忘れてる笑」
恋人が手紙を読み始める。
「字が綺麗!」
やっぱり開口一番はそれだった。
手紙を読み終えた恋人にキスをして、
しばらくいちゃいちゃした。
昼前にベッドから出て、お昼ご飯を食べに行くことにした。
「ラーメン食べに行きたいです」
君は本当にラーメンが好きだよね。
恋人行きつけのラーメン屋さんに行くことにした。ここのラーメン屋さん、僕は2回目だ。
ラーメンを注文して、出てくるまでのんびり話す。
僕は連休中に撮ってきた写真を見せた。
僕に合わせて楽しそうに写真を見てくれる。
嬉しい。ありがとう。
ラーメンを食べて二人ともお腹いっぱいになった。いつもの如く、恋人が食べきれなかった分は僕が食べた。
食べた後はセリアとドラッグストアで買い物をした。僕はセリアでしゃもじを買った。恋人の家のしゃもじは米がベタベタくっつくからだ。
ドラッグストアでは飲み物だけを買った。
会計する時に恋人からポイントカードを借りた。
「日用品買いたい時は一緒に来てくださいねっ
ポイントつけてください笑」
ああ、可愛い……一緒に来る……
君と一緒に暮らしたら、またこのドラッグストアに来るんだろうか。ポイントカードも一緒に使うんだろうか。きっとラーメンも一緒に食べるんだろう。
買い物を終えた僕らは家に戻る。
忘れ物がないか確認する。
最後に恋人と何度かキスをする。
玄関で背伸びをしてキスをした。
「さっき鏡見たら、あざがいっぱいでした」
僕がたくさんつけたからだ。
僕は服を下から捲ってみようとする。
すると恋人はそれを手で押し下げた。
怒るのかと思ったら「上から見れますよ」と言って、シャツの胸元から、ブラとあざを見せてきた。君はやっぱり少し変態だ。刺激が強い……
「あの、ちょっと、ブラ付けてるの見るの初めてなんだけど笑」
「あっ、そうでしたね笑」
恋人はいつも寝る時ブラをつけない。
つけるときっと苦しくて眠れないんだろう。
「またね」と言って恋人の家を出た。
その日の夜、恋人から連絡が来た。
僕が面白いと言っていた漫画を読んでくれたみたいだ。嬉しい。優しいな君は。
『山田くんとLv999の恋をする』という漫画。
この山田がかっこよくていいんですよ…
恋人も興奮して山田の良さを語ってくれる。
そして翌朝、
「うちの●●もカッコイイよ🤫🤫」
なんて口説かれてしまった。
君にかっこいいなんて言われることはあまりないから、もう少し頑張ろうって思う。いい男になりたい。
あと、こんな言葉も届いた。
「しゃもじ全然ご飯つかなかったの!!
すごかった!ありがとう〜😭😭」
110円で喜んでくれる。
こちらこそ使ってくれてありがとね。
むしろ僕らが感謝すべきなのは、ご飯がくっつかないしゃもじを作ってくれた人なんだろう。
長かった今回の日記もこれで終わり。
次回に続く。
読んでくれてありがとうございました。
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