固有品種のサヴァニャン 製法別飲み比べ
’何か飲み比べに面白いワインはないかな~?’と迷っていた時、お店の方が提案してくださったのが、サヴァニャンの飲み比べ。
フランス東部に位置するJura。この地域の固有品種サヴァニャンは、伝統的に捕酒をせず、産膜酵母と接触させるとのこと。要は、ワインの醸造過程で水分が蒸発していくと、樽の中で空気に触れる空間ができていきます。そこにワインをつぎ足し空気の層ができないようにするのが通常の製法。そこをあえて捕酒をしないことでシェリーのような味わいのワインができるんだそうです。(お店の方の説明)
この伝統的な製法で作られたワインが、写真右側のドメーヌ・クリステル・エ・ジル・ウィッキー(ジュラ地方南部のサン・タニエ村)のワイン。
https://www.wine-searcher.com/find/christele+gilles+wicky+savagnin+cote+du+jura+france/2018/japan
それに対して、写真左側のサント・マリー(サンジェルマン・ダルレイ村の蔵元)が、伝統やぶり?の捕酒を行った1本。
https://www.wine-searcher.com/find/dom+de+st+marie+savagnin+ouille+cote+du+jura+france/2017/japan#t2
同じブドウから作られたワインとは思えない!特に、捕酒を行わずに醸造されれたクリステル・エ・ジル・ウィッキーは、ワインというよりは、予告どおりシェリーのよう。そして、残念なことに、あまり好みではないかな。
ところが、後で知ったのだけれど、ワイン単体で飲むのではなく、食事とのマリアージュでそのおいしさが分かるというもの。特に、クリーム系の料理やソシソン・セック(サラミ)、最も簡単なところでは、コンテチーズ。これは次回のお楽しみ。
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