マガジンのカバー画像

天気雨の街

3
風俗嬢にまつわるノンフィクション。
運営しているクリエイター

#溺れる

破局

一番親密だった嬢がまったく連絡をしてこなくなった。そのままひと月余りが過ぎ、もうお返事できませんというメッセージが来た。予期はしていたが少し胸が痛んだ。嫌われるような真似をしていたかというと否定も肯定もできない。陳腐な言い方だが合意があったように思うし、時に向こうからの予期せぬ寄りかかりもあった。共依存、最近は便利な言葉がある。
体調が戻り切っていないがもやもやした気持ちを晴らすために店に

もっとみる