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支援学級の「のりちゃん」

発達障害児の療育の仕事をしはじめたとき、

思い出したことがある。

小学校のとき、特別支援学級にいた「のりちゃん」のこと。

のりちゃんは障害があって、きちんと喋れなかった。

身体も弱かった。

普段は支援学級にいるんだけど、たまに先生が休憩時間にのりちゃんを連れてきて、遊んだ。

運動会の練習も一緒にしていた。

のりちゃんが走ると、みんなが応援していた。

身体の弱いのりちゃんを助けたり、話しかけてる子もいた。

私をはじめ、みんな、のりちゃんがクラスにいることが普通だった。

障害のある子が1人いるだけで、人は色々な事を学ぶ。

優しさだったり、身体が動くことが普通のことじゃないってことだったり

言葉を相手に伝わるように話すことだったり。

私は、小さい時に、のりちゃんがいたことで

障害がある人に何の偏見も持たずに大人になることができた。

小さい時の、そういう経験って大事だと思う。

障害者も健常者も、普通に一緒にいれる環境がもっとあったらいいと

ふと思った。

また、かきます。


ゆかり

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