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オンデマンド研修企画:Q&A

結論:何を提供しようとしているのか。

1.退屈なオンライン配信を変える技術

 ある日突然、オンライン研修企画の担当者に任命されてしまったら。今回ご紹介する本は、そんな人向けのオンライン学習デザイン・ハンドブックです。非同期型のオンデマンド研修会を初めて企画する方にお薦めします。

 突然ですが、次の単語の意味はわかりますか?
「オンデマンド・ラーニング」、「ブレンデッド・ラーニング」、「EdTech(エドテック)」。

「オンデマンド・ラーニング」は、非同期型学習の意味で事前に録画した動画をみながら学習することを指します。
「ブレンデッド・ラーニング」は、混合学習の意味でライブ配信(同期)・録画配信(非同期)と対面型・非対面型を混ぜ合わせてデザインする学習を指します。
「EdTech(エト゛テック)」は、Education(教育)とTechnology(技術)を組み合わせた造語で、技術を用いて教育を支援する仕組みを指します。

 これらを組合せることで、退屈なオンライン学習を変えることができそうです。

2.オンライン研修企画にまつわるQ&A

Q1:魅力のあるオンライン研修会にするにはどうしたらいいですか?

A:あなたのオンライン研修会は、どのニーズを解決するでしょうか。
1)知識の欠如を補う:学習者が実行方法を知らない場合
2)スキルの欠如を補う:課題解決のスキルがない場合
3)モチベーションの欠如を補う:実行する意欲がない場合
4)リソースの欠如:課題解決に必要なリソースがない場合

 オンライン研修だけで参加者の課題がすべて解決するとは限りませんが、上記の組合せによって問題の解決に近づくことができます。

Q2:どのようにオンライン学習コンテンツをデザインしたらいいですか?

A:大まかには次の流れになります。まず主催者側と学習者側のニーズを「分析」してコンテンツを「デザイン」します。次にカリキュラムを「開発」して「実施」します。その後「評価」したものを「分析」して次の「デザイン」に活かします。

Q3:私には難しそうです。一つずつ、順を追って進めたいのですが。


A:本書はワークブック形式になっています。最初から順を追ってすすめると、基本レベルのオンデマンド研修がデザインできるようになります。

3.まとめ:多様なオンライン研修、一つずつ対応できるようになりましょう。

 本書は多様なオンライン研修のうち、オンデマンド(非同期)学習デザインに特化した入門書です。この非同期型学習スタイルを取り入れることによって、基礎から専門まで幅広い学習コンテンツを企画・開発・運営できるようになります。

対面式の研修会が制限される今だからこそ、新たな時代の学習ニーズに対応する準備をしておきたいですね。

参考:『オンデマンド・トレーニング』

『オンデマンド・ラーニング』
著者:ティム・スレイド
訳者:足立 美穂
出版:日本能率協会マネジメントセンター、2021年

オンデマンドラーニング


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