ベースの音作りについて
ベースの音作りって難しいですよね?
え?ギターのほうが難しい?ドラムのほうがもっと?いや、そんなことは知らん。ベーシスト以外は読むんじゃない。
今回は僕がベースをやり始めた頃に感じた悩みを共有します。
※非常に初心者向けの内容になっているため中級者以上はどっか行ってください。帰れ帰れ!嘘、愛してるよ。
<目次>
1.音作りって何?
2.音が太いってどういうこと?
3.エフェクターってそんなにいるの?
4.アンプのEQってどうやっていじるの?
5.良いベースの音って何?
1.音作りって何?
僕がベースを始めた頃最初に感じた疑問が「音作りって何?」ということ。もう何もわからなかった。雑誌はこのあたりの解説なんてしないし、教本にもあまり詳しく書いてなかった。その頃の僕へ送りたい。
音作りというのはベース本体が持っている音を少しだけいじっていくということ。目的は「バンドアンサンブルの中で役目を果たすため」である。
※他にも目的や理由はあるけど一番重要な項目だけ書きます。
エレキベースはアンプにぶっさして鳴らすわけですが、基本的にはドラムやギターなど他の楽器とバンドで演奏することが多いと思います。そのときに「ありのままの自分でいい」なんて気持ちでいると、良いアンサンブルにはなりません。
ありのままの自分で良いなんてこと、ほとんどありません。それは受け入れ側が言う言葉です。自分で言い始めてはいけません。崇高な魂を目指し、日々精進していくことはとても大切なことです。人間は堕落しやすい生き物です。それ自体は性質なので悪ではありません。それに身を任せて、自堕落に生きる自分を肯定し、自己研鑽をしない人間こそ悪なのです。おっと、話が逸れました。すみません。
アンプにただぶっさしただけでは、ベースの力も活かしきれていませんし、バンド内での役割も果たせていない場合が多いです。
さあ、目的がわかったところでアンプのつまみをなんとなくいじりましょう!怖がるな!
2.音が太いってどういうこと?
ベースを始めた頃、太い音を出した方がいいということは雑誌を読んだりして知っていた。しかし、「太い音」というのが一体どういうことかわからなかった。
僕がたどり着いた答えは「ドゥーッ」って体に響くかどうかだ。
ドゥーッて響いてくる音は太い。多分。
詳しく書くと200Hzらへんの音が鳴ってるかどうかだと思う。多分。勘違いして欲しくないのは音がでかければ良いと言うことではない。
そのドゥーッとくるかどうかはもう感覚でつかむしかない。ベース本体の特性や、アンプによってもセッティングは様々だ。なので、気持ちのいいドゥーがでるまで、精一杯ツマミを回しまくろう(もしくはグラフィックイコライザーのツマミを上げ下げしよう)!
3.エフェクターってそんなにいるの?
結論から言うと要る。ほとんどの奴はあったほうがいい。もちろんそれが無かったところでいい音を出せる人もいるんだけど、その場合アンプと本体とシールドにすごいこだわってる人が多い。大抵の場合は要るのだ。
ただ、数は多くはいらない。必要最低限で構わない。その選び方だが、まずは先に述べたドゥーっという音を出せたかどうかが重要だ。
もしも出せていたら必要なものは少ない。あとはほんの味付け程度の歪みや、コーラスなどの空間系なんかを試してみてもいいと思うが、それも要らないと思う。ただ、ドゥーっという音が出せたのが、特定のスタジオの特定の部屋の特定のアンプであるのであれば、そのアンプを買う必要がある。
エフェクターを揃える理由の一つは、どのライブハウスのどんな機材でも自分が気に入る音を出せる必要があるためだ。スタジオ備え付けの特定のアンプで出せているだけではそこでしかライブができなくなる。それを避けるために足元のエフェクターで音を作っておくことが重要なのだ(自論)
ただ、アンプもキャビも機材全部持ち運べるのであればエフェクターは気にしなくていい。そうでなければ、ドゥーっという音を出すためにエフェクターを買ったほうがいい。
まずおすすめはベースプリアンプ。サンズアンプ、MXRなどベースをやっていれば一度は聞いたことがあると思うが、これはめちゃくちゃ簡単にいうととっても手軽に持ち運べるアンプです。プリ"アンプ”って言ってるしね。
選び方は簡単。かっこよさそうなのをとにかく試して、音が気に入るかどうかだけで判断したほうがいい。試奏が嫌なら買って試そう。プリアンプを試した数だけ人は強くなれる(適当)
それだけ試して、気に入った1台が見つかるころ、そのほかに何が必要か君は気づけるベーシストになっているはずなので、そのあとに買うものは好きにしたらいい。
4.アンプのEQってどうやっていじるの?
ひねろう。もしくは上げ下げしよう。それだけ。
初心者のときは正直、音が変わったかどうかすらわからないことがあると思う。そんなときに重要なのはまずは5、5、5から始めること。
ときどき-と+に振れるものもあるので、そのときはセンターの0にしよう。
まずはアンプの基準を作って、それにしたときにどんな音が出ているかをよく聞こう。なんかキンキンしてうるせぇなってときはトレブルとか書いてある奴を思い切って0にしよう。音作りは極端に行け!
多分0にすると今度は全然輪郭がなくなってモゴモゴしてしまって、1人で弾いてるときには割といい音に感じるが、他の楽器と合わせると全然聞こえなくなるはずだ。その状態から、また5のほうに向かって徐々にあげよう。
全体でならしたときに、あ!聞こえてきた!らへんが多分君の気に入る場所じゃないかな、おじさん知らんけど。多分4あたりでしょ。
逆に太さがねぇな!って時はどうしたらよいか?
その時はベースをあげたくなるだろうけど、落ち着こう。まずはトレブルとか書いてある奴を0にして、今度はボリュームをあげよう。
多分、まだ太くねぇと思う。
そんな簡単に太い音が出たら苦労しねぇ。その状態から今度はミドルとか書いてあるやつをあげて見よう。そうすると、ぐぐっとお腹に気持ちがいい音になることがある。もしならなかったらそのベースは捨てよう。そんなベースは要らない。
冗談だ、おちつけ、僕も文章を書くのに飽きてきてしまっただけだ。時を戻そう。
EQをいじってもどうにもならないときこそプリアンプを買おう。プリアンプは足らない部分をブーストすることができる。なので、何か買ってみて、今度はヘッドアンプもプリアンプも5、5、5にした状態で、プリアンプのほうを手順に沿って音作りをしてほしい。
そしてこれには1年ぐらいかけてほしい。常にいじり続けて、常に自分の音を更新していくことが重要だ。
正確にはそれを一生続ける必要があるのだが、とりあえず1年ぐらい経てば自分が出したい音がわかってくると思う。とにかく試行錯誤をすることが重要だ。
僕は器用なほうではないので、気に入る音になるまで8年ぐらいかかったと思う。多分。
みんな、頑張ろうな!
5.良いベースの音って何?
まとめだ。
僕が考える良いベースの音というのは人の数だけあると思う。
要は自分自身がその音に納得できるかどうかがとても重要で、周りからどんなに音が悪いだとか、偉そうなエンジニアにもっと音どうにかならないの?とか言われても、その音が好きなら自信を持とう。
音楽なんて誰かにやらされてるわけじゃなくて、自分で選んでやってることなんだから、誰かにごちゃごちゃ言われたことを気にするよりも、自分がその音を好きかどうかで判断しよう。ありのままの自分じゃだめだと言ったけど、考え抜いた上でなら良いと思う。
もし、自分の音が気に入らなければ気に入るまで試行錯誤しよう。
ただ、色々言ってきたけど、もしも自分のバンドからメンバー(特にドラム)から音が合わないと言われたときだけは少し自分の音を客観的に聴いてみることが必要だ。ベースは1人ではあまり面白くない。一緒に合わせる人がいるととても楽しい。自分にとっても相手にとっても気持ちい良い音というのを探し出せるのもまた、良いベーシストだと思う。
独りよがりの音を出したいときはさっさとソロでやるか、ベースボーカルになって後輩をDrに従えて、わがまま言っても大丈夫な環境を整えましょう。
おわり
サポートしてくれたお金は全てバンドの運営費になります。このお金を使ってガンガン音源とMV作るんだ!!!