羽を持つ美しき姿

芸術に触れるとき、その美しさや圧倒的な才能に囚われた瞬間は恋に落ちる感覚に似ている

幸せで切なくて苦しくて胸がギュッとなって泣きたくなる

羽の名を持つ彼は本当に美しかった

氷の神に愛され、絶え間なく努力を重ね、多くの人たちを魅了して愛されている

そんな彼がファンの前で見せるのは、23歳の若さと少し甘えた表情だった

テレビの中ではメダリスト然として話す言葉を選び、曖昧な返事はせず、誤解を与えないように話している姿が私にはとても苦しく見えた

「何を話しても叩かれて、滑るだけでも叩かれた」そう話す彼はまだ23歳。傷つきやすく繊細な心を持っている。

マイクを持って話す姿はとても小さく見えたのに氷の上に立つと豹変する。憑依されていると思うほど、そのプログラムの世界に溶け込んでいた。

低姿勢のまま手を大きく広げるその姿は、まさに翼を与えられた天使だった

思わず両手を合わせる。拝みたくなる神々しさ。

その美しさに恋に落ちずにいられないだろう

その才能に、努力に、優しい心遣いに

観るものすべてが恋をする