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耳をすませば

ある一定の年齢を過ぎてから見ると杉村が可愛くて仕方ない『耳をすませば』が調布の映画館でリバイバル上映されると知り、滑り込みセーフでなんとかチケットをもぎ取った。

同時上映の『On Your Mark』は初見だったのだけれど、ジブリ美術館の土星座で上映されている数々の作品もしかり、僅か10分足らずであそこまで引き込まれるのは流石ジブリとしか形容しようが無い。(良い意味で)宮﨑駿監督の世界観ゴリッゴリだったから、もし長編で製作されていたら絶対好きだっただろうなあ。

さて、本題の『耳をすませば』はまずオープニングで主題歌のカントリーロードが流れた瞬間から鳥肌と涙が止まらない。テレビでは(誇張抜きで)数百回は見ているけれど、映画館で見ると全く見え方、聴こえ方が違う。特に音の点での新たな発見が凄まじかったなあ。地球屋の前でムーンが雫に顎を撫でられている時にめっちゃ喉をゴロゴロ鳴らしてるの、誰か知ってた?あとお姉ちゃんが柏崎から帰ってきて雫と一緒に夕飯を作ってる時、「おばさんが高校生になったら雫も来いって」「勉強進んだ?」というお姉ちゃんの問いかけに対して雫はだんまりなのかと思いきや、あの子滅茶苦茶小さい声で「うん」って言ってる!20数年を越えて初めて聴こえてくるものに感動した。

聖司くんがカントリーロードをバイオリンで弾き始めた時(このシーン1番好き…!)、雫が執筆に行き詰まって追い詰められる時、おじいさんに小説の感想を伝えられて号泣する時、泣き所が沢山あったのだけれど私の2つ隣の席の女の子が全く同じタイミングでハンカチを取り出すものだから思わず握手したくなった。だよね、そこだよね…。

なんと当時のパンフレットも購入出来たし、最高に幸せな時間を過ごす事が出来た。『時計じかけの摩天楼』のリバイバル上映の時も同じ感動を味わったけど、昔から大好きな作品を映画館で見られると何とも言えない多幸感に包まれる。いつか『紅の豚』(ジブリで1番好きな作品)も何処かで上映してくれないかなあ。