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【EDH】ドゥームスカージ、カルダール【令和最新版】

納得のいくリストとなり、コミュニティからは「史上最悪のデッキ」と素晴らしい言葉をいただくことも増えてきたので、ここで最高のジェネラルである「ドゥームスカージ、カルダール」を紹介したいと思う。

リスト

☆基本ステータス
カジュアル用デッキ
デッキレベル推定:5
晴れる屋サイトによるレベル分け:battle

コンセプト

「ドゥームスカージ、カルダール」最大の特徴である「自分以外のプレイヤーに強制攻撃させる」効果により他のプレイヤーを消耗させて削り切るデッキだ。
カルダールの効果は何度も使いたいものであり、ラクドスカラーでどう実現するかということがキーとなっている。

こいつの効果はクリーチャー単位ではなく、プレイヤーに付与するため回避が難しい。

カルダールの再利用方法

パターン①:リアニメイト
これはわかりやすい。何らかの手段で墓地に落として蘇生させるだけだ。墓地から追放されても最悪統率者領域に戻すことができるのも強みだ。
該当:「動く死体」「死体発掘」「御霊の足跡」「犠牲」「生きる屍」「多元宇宙の突破」

墓地から出たらそのまま墓地に帰りますと言う効果はカルダールを場と墓地で反復させたいこのデッキにとっては神のようなテキスト

パターン②:フェイン・デス
死亡時に何らかのボーナスをつけて戦場に戻す能力を持つインスタントを唱えることで出た時効果を再利用することができる。モダンのラクドス想起がやってるようなことをカルダールでもやろうというわけだ。
該当:「フェイン・デス」「まだ死んでいない」「超常的持久力」「不死なる悪意」「ケイヤ式幽体化」

こいつは追放にも対応しているため、白からの除去も安心

パターン③:グレイブディガー
墓地に落ちたカルダールを回収し、手札からキャストする。ファイレクシア流再利用のようなインパクトのあるカードもあるが、全体としてパワーは低く、優先度は低め。
該当:「ファイレクシア流再利用」

かの有名なフレーバーテキストを体現するかのような畜生ムーブだって出来てしまう

パターン④:コピー
赤のカードには一時的にコピーするカードが存在している。カルダールの効果さえ使えれば良いので、コピーを生存させたい理由もない。定着すれば一生殴られなくてそのまま有利になれる。
該当:「目覚めた潜伏工作員」「炎の踊り手、リオーニャ」

ボードに置きたいならコピーを生贄、カルダールを墓地に置きたいならコピーを残す、が出来て便利

カルダールを墓地に落とす手段

①:肉袋の匪賊
全プレイヤーに生贄を強制するカード。こちらはアドバンテージが取れるが相手は基本損でしかない。場にクリーチャーがいないなら最悪自分を生贄にして墓地に落ちるだけでもOKなところも含め優秀。
該当:「肉袋の匪賊」「疫病造り師」「悪魔の信奉者」

一族で1番適用範囲が広い。場にカードがなければ手札を奪う無慈悲さ

②:村の儀式
カルダールを生贄にしてドローするカード。インスタントタイミングで使えるため、あえてターンを渡してヤバいカードが出てきた時にフェイン・デス一族と併用することが多い。
こちらもリソース回復とカルダール再利用が両立されていて強い。
該当:「村の儀式」「堕落した確信」「熱狂的な献上」

カードイラスト・亜種どちらにも色々バリエーションがあるので自分の好きなカードを探すのもまた一興


③:濫用
クリーチャーを生贄にするとボーナス効果を得られるカード。数は少ないが採用されているカードはかなり強力。
該当:「不吉なとげ刺し」「アンデッドの大臣、シディシ」

マナこそ重いが悪魔の教示者に4/6とカルダールの墓地送り能力がついているのは破格すぎる

カルダール降臨を支える皆さん

このデッキは見ての通り、序盤が隙だらけな上に行動が対戦相手依存となりやすい。そこで序盤をどう過ごすかがポイントとなる。ここでサポートとなるカードを見てみよう。
①:マナ加速
EDHの定番カードである、マナファクトは低コストのものを可能な限り採用した。
いかに早く4マナにスムーズに到達できるかが重要であり、多少土地少なめのキープをした場合に裏目を引かないためにもしっかりと軽いマナファクトを採用している。加えて、「暗黒の儀式」と「陰謀団の儀式」も採用している。このデッキのカードを見渡すと、意外にも黒のシンボルが濃い目であることがわかる。上振れ狙いのマナ加速ではなく、カラースクリュー回避としての2枚のマナ加速となっている。
②:強烈な置物
ここで言う置物はエンチャントと強力な効果を持つクリーチャーを指している。
低コストで使えるクリーチャー数枚とエンチャント数枚を採用している。
「闇の腹心」は機嫌次第だが恒常的にドローを加速させてくれる素晴らしいカードだ。「ラヴニカ・リマスター」で大分値段も下がりお手頃になってきている。
「ダウスィーの虚空歩き」は黒定番の墓地対策クリーチャーだ。地味にシャドーによる殴り性能の高さも嬉しい。
「ネファリアのグール呼び、ジャダー」はカルダールと凄まじいシナジーをしている。腐乱ゾンビトークンを毎ターン生成でき、これが殴ると死亡するのでカルダールの効果を誘発させられる。
つまり毎ターン1ドレインを約束した置物だ。「眠れぬ死者の呪い」も腐乱ゾンビトークンを生成できる。1ターン目に暗黒の儀式からこれを打つだけで卓に戦慄を走らせられる、クレイジーなカードだ。
「侵入者への呪い」は殴り環境でこそ輝く、素晴らしいカードだ。対象のプレイヤーがクリーチャーを出すたびに1ドレインを行い、何かとライフの支払いが発生しがちなカルダールにとっては沁みる効果をしている。実は「禁忌の果樹園」とお手頃友情コンボだ。当然、カルダールがいるなら渡したスピリットにも殴られない。
「豪奢の呪い」は呪われたプレイヤーが攻撃されるとマナ加速できるカードだ。これによりカルダール下で殴る理由付けを無理やり持たせることができる。
「血の長の昇天」は定番の強力なエンチャントだ。カルダールの効果でカウンターを乗せやすく、カルダールは生贄にしてシナジーを産むので自分から効果を起動させるもの容易だ。惜しむべくはあまりのヘイトの高さにすぐ割られることだろう。

まさにカルダールのオリカ。意外なところにシナジーが眠っているので、それを探すのが非常に楽しい。

フィニッシャー

やはり、カルダールのシナジーのみだと対戦相手を次々と脱落させると自分が勝つことが難しくなる。強力なフィニッシャーは当然採用すべきだ。
このデッキは5〜6枚ほど単体で勝ちに行けるカードを採用している。
①:クリーチャー
「アスフォデルの灰色商人」はEDH界の黒における超定番フィニッシャーだ。このデッキは置物も多く、比較的大ダメージが狙いやすい構築になっている。もちろん、リアニメイトやフェイン・デス系カードをこいつに使って連打するのも当たり前のように強い。
「墓所のタイタン」は定着したらそれだけで勝てる圧倒的殴り性能だ。カルダールのおかげで小さめサイズのゾンビもブロック上等で万歳特攻できるのも強みだ。
「残虐の執政官」はプレイヤーが減ってくることで真価を発揮する。タイマンになった時のゲームを壊す性能はピカイチ。1枚で2個リソースを減らし、こちらはリソースと脅威を召喚できる。頼もしいフィニッシャーだろう。リオーニャで増やしても良いぞ。
②:呪文
「多元宇宙の突破」は運次第で全てをめちゃくちゃにできる。当然自分の墓地からもリアニメイトできるので、上記のクリーチャーを蘇生してもよし、カルダールを蘇生してもよしと隙がない。
「暴動」はいきなり勝つカードだ。ゲームを動かすためにクリーチャーが並んだ場合、それだけ総打点量も増えてくれる。特に打ち消しがない卓だとそれだけで雑に勝てるため間違いなく採用すべきだ。
また、勝ちきれない場合でも脅威の多いプレイヤーを強制的に脱落させるために打つこともできるぞ。

まさに「勝手に争え」を体現しているかのよう

プレイの難しさと楽しさ

カルダールをプレイする上で気をつけたいのが、なるべく最後まで脱落者を出させないことだ。
カルダールは卓の脱落者が増えるほど弱くなる。そのため、全プレイヤーが平等にじわじわとライフが削れていくことが望ましい。
「出る杭は打つ」をモットーにゲームメイクをしていこう。なれるまでは難しいが、上手く管理が出来るようになればそれだけで勝率アップ間違いなしだ。

そしてもう一点、このデッキはゲーム開始時からヘイトがとんでもないことになりがちだ。ただ淡々とプレイすると印象が悪くなりかねないため、他の対戦相手とコミュケーションを取りつつ、盛り上がりに貢献しよう。このデッキはゲームに勝てなくても卓を盛り上げまくればそれが実質的な勝ちと言っても差し支えない。
コンバットだけではなく、卓の雰囲気さえも支配してこそ、真のカルダール使いなのかもしれない。

カルダールは明らかに悪側のキャラクターだが、悪なりの美学を貫けるようになりたいものだ。

special thanks

本記事およびデッキ作成には先人を知恵をお借りしている。このデッキを作るにあたってアイデアを残してくれた方には感謝しかない。ここに参考用にリンクを残させていただく。

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