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男性は逃げ道がないからしんどい|26歳男性の呟き

26歳のセフレ(通称ツバメ君)とは
たくさんお話をした。

0時を回って
突如コーヒーが飲みたいと言い出す
自由なお姉さん(私のこと)に付き合わされて

チョコレートをつまみながら
モーニングコーヒーならぬ
ミッドナイトコーヒー笑

週末で人の気配のしない
横浜のオフィスビル群と
行き交う車のヘッドライトを背景に

仕事のことや
人を好きになる感覚がわからなくなってしまったこと
そのことに自分でもそれなりに悩んでること
など、色々。

その中で

女性は専業主婦やパートって逃げ道があるけど
男性にはない。
そういう道もあるだろうけど、女性に比べて、男性が働かないってことはあまり世間では許されていない。

だからずっと「働く」ってことから
逃げられないのが辛い。

と言っていたことに胸がチクリと痛んだ。

なんかごめんね。

結婚したら専業主婦になろーとか
結婚したらパートぐらいで働こうと
言っている女性をたくさん知っているし

私の姉や妹もまったく働きに出る気はなく、
姉は専業主婦、妹は家を買ってからやっとパートに出たくらい経済的には旦那さんの収入に頼っている。

女の子が気楽に
「結婚したらパートになろう」
と言っているその裏で

「働くことから逃げられないのが辛い」

と思っている男性がいるなんて。

そうだよね。

女性が

「なんで家事は女がやるものって決めつけてるの!多様性!男女平等!!」

と主張する一方で

じゃあ,経済的にはどうだろうか、ってことだよね。

男女平等と言いつつ
「男性が働くのは当たり前」
と思っていないかしら?

白状すると私自身も、
男性が働くのは当たり前という
無意識の性別バイアスを持っている。

そのことに気付かされたから、
なおさら胸が痛んだんだと思う。

ツバメ君は

「女性の権利の方が強くなってて
今の男性には生きづらい…」

とも言っていた。

みんながそんな風に思っている訳ではなく、
あくまで、一人の男の子が感じていることに過ぎないのかもしれないけど…。

でも
私はとても胸が痛んだ。

男性が働くのは当たり前

そんな社会的通念、、辛いよね。

それを辛いと感じるのは、裏を返せばそれだけ責任感を感じているということ。
それはあなたの真面目さ。
素敵なことだけど、たしかにしんどいよね。

「辛いならやめちゃえ!やめて1年間ワーキングホリデーでも行っちゃえ!
私もあなたの年齢の時に仕事辞めてカナダにワーホリに行ったし!」

とはとても言えなかった。

なぜならそれは気楽な女の子の考え方で、
男性にとって1年も仕事を休むことは
競争から離脱することにも近くて
まったく重味が違う、と感じたから。

「そのうち仕事が面白くなるといいね」

としか言えなかった。

ツバメ君の白い肌に夜の光が反射して
ほのかに青白い影を落としていた。

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