水を得た魚 9

割引あり

母は続けた。「うみおばさんね、圭一にお父さんのこと謝っていたんだ」

僕は涙がこみ上げてきた。「まだ外は明るい。暗くならないで。あのイルカさんに頼む。うみおばちゃんを生き返らせてほしいと···」

母は僕を抱きしめた。


その2週間後、僕は3階から飛び降りた。


なぜか目を覚ますと、そこはどこかのバス停だった。

「僕は地縛霊になったんだな···。幽霊だから誰にも僕は見えない」

そこに小太りのおじさんが、歩いてきた。

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