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コストコ再販店の経営記 【その2:リサーチ】

コストコの商品を再販する店を出すことを決めた! のはいいのだが、さてさて、何から始めようか。
売上シミュレーション、人事、場所、オペレーション、んーーーやることがいっぱい。

まずは市場調査をしよう!

当店は日本で初めてのコストコ再販店ではない。大阪で初めて、なのです。
当社よりも早く再販店を経営している東京の下北沢にあるお店「Stockmart」さんへ視察に。
下北沢というオシャレな立地。駅からすぐ。コンクリート打ちっぱなしの建物の地下にその店はありました。
うむ、狭い店内。
価格は、……… 安くないか? 原価率大丈夫???

たぶん原価率70%
※原価率とは、商品金額における原価の割合。例えば1,000円の商品で原価率70%なら、700円で仕入れて300円のもうけ、となる。

ちなみに
大手スーパーやコンビニFCでも原価率63%
小売の原価率全国平均は71%
らしい。
これらは多店舗展開を前提にした原価率なので、個人店で同等の原価率だと、家賃や人件費などの諸経費がかかると考えたら、まぁまぁ売れないと厳しい。

逆算してみよう

家賃が30万、人件費が22万x4、諸経費が30万、として、合計148万の経費がかかる。
原価率70%なら、30%が手残りなので、
148万 ÷ 30% x 100%=約500万!! ←月にこれだけ売れて利益ゼロ。

1日の売上換算なら、500万 ÷ 30日 = 約16万。
1人あたり1,000円買ってもらったら、1日160人の来客。
8時間営業なら、160人 ÷ 8時間 = 1時間で20人

まぁまぁのペースやな…しかもそれで利益ゼロ…
でも売れているらしいし、来客数が多いのか、客単価が高いのか…はて?

何となく甘い商売でないことはわかった。
やはりコストコ商品を売る、って言う以外にお客様が来店する動機を作らなければ、大阪では無理やな。

…つづく


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